<文化環境研究所 News> 第7号
2000.11.15発行

−今号の話題−


「美術体験事業」の実施される/文化庁
★10月にリリースされた情報ですでにご存知の方も多いと思いますが、 今年度も実施される「美術体験事業」についてお知らせです。 「美術体験事業」は「地域こども文化プラン」の一環として、子どもたち が地域で美術品・文化財とふれあう機会や創作活動を行う環境の醸成を目 的に、平成11年度から実施されています。今年度は昨年からの継続4事 業と新規3事業を加えて推進されます。(新規3事業を詳しく紹介します)
1. 福光美術館ミレニアム展実行委員会(富山県福光町)
美術館を地域教育の場と位置付け、学校との連携を図りながら、子どもた ちが美術作品に親しむ機会の提供や作家との交流の場として企画展「見た い知りたい美の探険シリーズ 心の色・心のかたち展」を実施する。図工・ 美術科の指導要領や教科書の内容から、各単元に関連の深い作品を展示し、 作品から受ける感動体験の重要性を認識する。平成12年度のテーマは「人 間の感情」喜怒哀楽など感情を表現した作品を展示・鑑賞する。鑑賞会で は美術館職員や芸術家による作品の解説やワークシートを使いながら作品 の持つ意味を考えながら鑑賞する機会が提供される。鑑賞会終了後、美術 館に設置されている「感動発信コーナー」で文章や落書きなど様々な表現 で感想を残して行く。
[福光美術館URL]http://www.jeims.co.jp/toyama-museum/50on/50on_a.html

2. 子どものための美術体験事業実行委員会(兵庫県氷上町)
1

「ヴァロリスのピカソ展 陶器と版画にみる生命力」とワークショップ 「ぼくもわたしもピカソだよ!」/ピカソが1946年から1953年までに制 作した陶器作品を展示し、そこに表現された「遊び心」を陶芸づくりで追 体験することで、子どもが持っている創作意欲を呼び覚まし、自由に創作 する楽しさを体験する。
2

「大正のロマンを描く 竹久夢二展」とワークショップ「平成のロマン を描いてみよう」/作品の解説と鑑賞、創作を通じて竹久夢二についての 理解を深めていくとともに、自分の心の中を絵画という手法を使い表現。
3

「郷土画家・川端謹次遺作展 水辺の風光に魅せられた70年」とワー クショップ「心のふるさとを描いてみよう」/学芸員の解説と作品鑑賞を 通じて郷土画家・川端謹次に対する理解とそれぞれ制作する郷土をテーマ とした作品を通じて、見慣れた故郷の風景を見つめ直す機会をつくる。
4

平成12年度子どものための美術体験事業作品展/平成12年度に制作 された作品の評価及び美術体験事業が生みだしてきた成果等を関係者で確 認し、次年度の事業のあり方を検討する機会となる作品展を開催する。

3.版画のふるさとづくり事業実行委員会(長崎県有家町)
1

こども版画教室/「有家セミナリヨ版画展」への出品を目標とした創作 指導を行い、最終的には、親子や地域ぐるみの合同作品の創作をめざす。
2

銅版画教室/本教室の修了者が将来、地域の子どもへの指導ができるよう人材の育成をおこなう。
3

こども版画教室/「有家セミナリヨ版画展」への出品を目標とした創作 指導を行い、最終的には、親子や地域ぐるみの合同作品の創作をめざす。
4

有家セミナリヨ版画展/子ども部門及び一般部門の出品を県内外から公 募。同時に長崎県立美術博物館の協力により所蔵版画展を開催。渡辺千尋 の作品をはじめとする版画家の作品を展示、町内外の子どもたちに作品を 鑑賞する機会を設けるとともに、作者(渡辺千尋)による公開制作を行う。

4.折り紙体験!実行委員会(青森県浪岡町)
「おりがみ」を折ることによって、子どもたちに「手仕事・造形・工夫」 の楽しさを知ってもらうい生活と「紙」との関わりについて考える機会を 提供する。

5.親子で本物のアートに親しむ実行委員会(岩手県東和町)
「観て・感じ・想像(創造)する」をテーマに、芸術家による子どもを対 象とした造形教室や展覧会を開催、「観る・作る」を体験し、子どもたち の美に対する意識を育てる。

6.平成12年度美術体験事業茨城県実行委員会(茨城県水戸市他)
茨城県産の野菜を主な素材とし造形活動のワークショップを開催。
[関連URL] http://www.edu.pref.ibaraki.jp/kinbi/kid/HF/HFtop.htm

7.「トライ・アート」実行委員会(富山県富山市他)
美術館と学校が共同で展覧会等を開催し、子どもたちに美術の魅力を体験 する機会を提供する。
[関連URL] http://www.pref.toyama.jp/sections/3007/sbunka/bijututaiken.htm



博物館の図書室/「博物館」と「北」に関するさまざまな本を紹介するサイト
http://homepage1.nifty.com/lepos/index.htm
★博物館の図書室では、このサイト運営者である「司書」の視点から 「博物館」と「北」に関するさまざまな図書資料について紹介しているも ので、メニューは現在6つ用意されています。

≪メニューの紹介≫
博物館から発行されている印刷物を紹介する『博物館レーベル』、博物館 に関するさまざまな本を紹介する『博物館の本棚』、「博物館」と「北」 に関する定期刊行物や学会誌を紹介する『定期刊行物・学会誌』、その他 『博物館めぐり』『北の本棚』『司書日誌』などがアップデートされてい ます。社会的に一般化していない博物館関連の図書や発行物を定着させる 試みとして心強いサイトです。

−イベントのお知らせ−


神話を語り継ぐ人々
━南東アラスカ先住民族 クリンギット族の人々を迎えて━
★写真家・故星野道夫氏の著作「森と氷河と鯨 ワタリガラスの神話を 求めて」や映画「地球交響曲 第三番」で紹介されたクリンギット族の語 り部達が、北海道・熊野と巡り東京へやって来ます。彼らのもつ神話(ス トーリー テリング)に耳を傾ける時間を日本で持とうというのが、今回 の企画趣旨です。12月9日明治神宮でおこなわれるプログラムではワタ リガラス、クマ、シャチなどクラン(氏族)に伝わる神話のストーリー テリング、クリンギットの伝統的な歌と踊りによるセレモニーなどが予定 されています。また龍村仁氏(映画監督)による講演、アイヌ先住民族で あるアシリ・レラさんによるカムイ・ユーカラ(アイヌ神話)の語り、奈 良裕之氏(民族楽器奏者)による演奏もおこなわれます。


北海道(札幌市)
神話を語り継ぐ人々 ━クリンギットの神話と儀礼・アイヌの歌と踊り━
 日時:2000年12月4日(月)18:00開場 18:30開演
 会場:かでるホール(札幌市)
 料金:大人(高校生以上)前売1,800円 当日2,000円
    小人       前売1,300円 当日1,500円
 お問合せ先:「神話を語り継ぐ人々」北海道事務局
        村松法律事務所内 担当:谷沢(たにざわ)
 TEL: 011-281-0757
詳細はこちら → http://www19.freeweb.ne.jp/area/tlingit/sapporo-top.html


熊野(和歌山県新宮市)
神話を語り継ぐ人々 ━アラスカと熊野を結ぶカラスたち━
 日時:2000年12月7日(木)18:30開場 19:00開演
 会場:新宮市民会館(和歌山県新宮市)
 料金:大人(高校生以上)前売2,000円 当日2,500円
    小人       前売1,000円 当日1,500円
 お問合せ先:(新宮)  上野TEL:0735-22-3922
       (紀宝町) 武和TEL:0735-34-0087
       (那智勝浦)久保TEL:0735-55-0374
       (太地)  白水TEL:0735-59-2428
詳細はこちら→http://www19.freeweb.ne.jp/area/tlingit/singuh-top.html


明治神宮(東京)
 日時:2000年12月9日(土)12:30開場 13:00開演
 会場:明治神宮会館(明治神宮境内)
 料金:前売2,800円 当日3,500円 (全席自由)
 主催:「神話を語り継ぐ人々」東京実行委員会
 お問合せ先:「神話を語り継ぐ人々」 東京実行委員会事務局 (オフィスTEN内)
 E-mail: tlingit@dream.com
 TEL:03-3828-5070 (10:00- 18:00)
 FAX:03-3828-5090
詳細については、公式ホームページをご覧下さい。
http://www19.freeweb.ne.jp/area/tlingit/


「テレビゲーム展:BIT GENERATION 2000」
♪.東京都の渋谷さんからの情報です。
「テレビゲーム展」は、国内の公的な美術館で開かれるテレビゲームの 展覧会としては、初めての試みとなります。世界初の商業用テレビゲー ム「コンピュータ・スペース」(1971/ナッチング)の登場から現在まで を、アトム(原子)からビット(情報)へと移り変わる意味の、ビット・ ジェネレーションと位置づけ、テレビ/ゲーム/コンピュータの3つが出会 うことによって生まれたテレビゲームを、文化として多角的に捉えた展 覧会です。ゲームセンターでもゲームショウでもなく、ゲームについて 考える場をつくりたいという思いが出発点でした。



「テレビゲーム展:BIT GENERATION 2000」
会期: 2000年10月28日(土)〜2001年1月28日(日)
会場: 水戸芸術館現代美術ギャラリー
TEL: 029-227-8120
FAX: 029-227-8130
[水戸芸術館URL] http://www.arttowermito.or.jp/

★「BIT GENERATION」はテレビゲームを通して日本の文化を考察しよう という試みで、1996年の大阪天保山から、名古屋(1997年)、ドイツ・ベ ルリン(1998年)と継続されているイベントです。今年は神戸ファッショ ン美術館の巡回を経て、水戸芸術館で開催されます。ベルリンの内容はこ ちらでご覧になれます
 → http://www.netshopboys.or.jp/ttt/
展示に携わった渋谷さんから「テレビゲーム展」の感想などありましたら こちらまでお送りくださいとのことです。
 → E-mail j@musegram.com

「テレビゲーム展:BIT GENERATION 2000」公式URLはこちら...。
 →  http://www.netshopboys.or.jp/tvgm/japanese/intro/index.html



皆様からの情報をお待ちいたしております。
info@bunkanken.comまでお送り下さい。