<文化環境研究所 News> 第8号
2000.11.30発行

−今号の話題−


「ロボット」が博物館や自然遊歩道で解説する時代は近い?

★マスコミでも連日報道されていましたが、去る11月24日から26日の3日間、 パーソナルロボットの研究開発を行っている民間企業・団体等が集結し、最先端 技術や製品などを一堂に集めた博覧会「ROBODEX2000」がパシフィコ横浜で開催 されました。私も25日大盛況の会場にいってきました。12時45分に並び始め、入 場できたのは二時間後の14時45分。個人的な予想ではメカに関連した業務従事者 や学生さんなどが来場の大半だろうと思っていたのですが、意外にもちびっこや お母さんの入場者が多かったです。会場は巨大ディスコ風に設えられ、熱気に包 まれておりました。開催期間中はロボットを組みたてたり、活用するワークショ ップや参加しているロボットのパレードなど様々なイベントが開催されていまし た。こどもには犬型ロボットや出展されているロボットのパフォーマンスが人気 の様子。来場した人の様子をみていると、みんな夢のロボットに期待している様 子が伺えます。そのうち博物館や自然遊歩道で解説してくれるロボットが開発さ れるのでしょうか?公式サイトでは何をやっているかあまり把握できませんので 、 詳細な情報は下記のサイトがおススメです。
来場者の感想が聞けます → http://www.robodex.org/m_voice.html
出展機関のサイトに飛べます → http://www.robodex.org/m_whats.html
[ROBODEX2000公式URL] http://www.robodex.org/



「国宝」の公開方法も変わる?

★平安中期の僧、空也ゆかりの六波羅蜜寺(京都市)では12年に一度の御開帳 に併せ、国宝に指定されている本尊の十一面観音立像を11月3日から9日までの一 週間、インターネット上で公開されていました。有名寺院や宗教団体でもインタ ーネットを通じた布教や情報提供は一般化していますが、秘仏をホームページ上 で公開するのは珍しいようです。将来はアクセスに拝観料が必要になるのでしょ うか?なお実物のご本尊は、12月5日まで六波羅蜜寺で開帳されています。
Web上の開帳はこちら≪↓≫で11/9までおこなわれていました。
http://www.rokuhara.or.jp/kaicho2/kaicho2.html
[六波羅蜜寺URL] http://www.rokuhara.or.jp/



東京・お台場の新科学館『日本科学未来館』愛称募集中

★来年7月、東京・お台場にオープンする科学館「日本科学未来館」では愛称 募集中です。宇宙飛行士の毛利衛さんが館長を務める同館では、入館者が展示を 見るだけでなく、館内の研究棟で仕事をしている若手研究者と交流できるのが特 徴です。『日本科学未来館』の詳細は≪↓≫こちらでご覧になれます。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20001101/besshi3.html
愛称は12月15日まで、はがきまたはインターネットで受けつけています。結果は 来年1月発表予定。
はがきのあて先は〒102‐0081千代田区四番町5‐3科学技術振 興事業団「日本科学未来館」愛称募集係。
愛称募集の詳細は≪↓≫こちらまで
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20001101/index.html
[科学技術振興事業団URL] http://www.jst.go.jp



市役所でもアウトリーチ活動

★水戸市役所では、水戸市民や市内に勤務する10人以上の団体のリクエストに 応じて、職員が出張講義を行う「いきいき出前講座」を11月から開始しました。 講師はすべて各課や出先機関の職員が担当し、平日・土・日の午前9時から午後9 時まで、市民が指定した場所と日時に職員が出向き、約一時間半にわたり講義するものです。 
詳細はこちら≪↓≫へどうぞ!
http://www.net-ibaraki.ne.jp/mitocity/saisin/demae.htm
テーマは市制・生活・防災安全・環境自然・健康福祉・教育・文化歴史の6つ、 80講座用意されており、市民の関心がありそうなものから、市の財政や特例市へ の移行など市役所が「知ってほしい情報」なども盛り込まれているのが特徴。
http://www.net-ibaraki.ne.jp/mitocity/saisin/demae-menu.htm
博物館でも注目されているアウトリーチ活動ですが、今後、独立行政法人化が予 定されている大学・研究機関などでも、自分たちのおこなっている研究を市民に 理解してもらうための「場」として出前講座を開催する場面が増えそうです。
[水戸市URL] http://www.net-ibaraki.ne.jp/mitocity/index.htm



県立研究機関に「評価制度」を導入/山梨県

★山梨県では2002年度から環境科学研究所・森林総合研究所・工業技術センタ ー・果樹試験場など県立研究機関10施設を対象に外部評価制度を導入します。研 究活動の効率化・活性化を図ることを目的に、今年度中に評価の基本方針となる ガイドラインを策定、来年度には各機関が評価の実施要項をまとめる予定です。 個別の研究・試験はもちろん、機関の運営も評価対象となり、結果は研究費の配 分などに反映されます。対象機関は、施設ごとに専門家や学識経験者ら10人程度 による評価委員会を設置し、原則として毎年、全研究を対象とした評価を行いま す。個別の研究については事前評価・中間評価・事後評価・追跡評価の四段階で 評価し、研究の継続・変更・中止などを判断。評価結果は県のホームページなど で公開予定です。博物館なども同様ですが、評価が難しい研究活動をどのような プロセスや項目で実施するのか注目です。先ほど紹介したアウトリーチの話題の ように研究機関から一般市民に向けた展示や情報発信機能を整備することも研究 することと同じぐらい重要になってきそうです。
県立研究機関の「評価制度」導入にかかわる記事はこちら≪↓≫へ
http://www2.pref.yamanashi.jp/webdb.nsf/fea21a4be2eb947a49256735002af95e/ 4925676f000ccb534925697700234e5e?OpenDocument



図書館業務の一部を市民団体に委託/群馬県太田市

★山群馬県太田市は2001年度から、図書館業務の一部を市民団体「太田市図書館 サポーターズ」(仮称)に委託し、市民参加型の図書館運営を目指す予定です。 市の図書館などが入っている「東毛(とうもう)学習文化センター」には現在、 30人の職員が勤務していますが、うち16人を他の職場へ配置転換し、その分の仕 事をサポーターズに委託する計画。担当業務は図書の整理や返本処理、講演会な どの自主企画事業などで、図書カードの登録といった個人情報にかかわる仕事や 施設の管理運営は市の職員が当たるそうです。サポーターズのメンバーは今後、 概ね18〜60歳までの市民から公募し、面接などによって50人選考。市はこの団体 を将来的には民間非営利団体(NPO)に法人化する方針です。この外部委託により 、 年間約5000万円の経費節減が見込まれるそうです。外部委託による運営は、博物 館よりも、図書館が多くの問題を抱えつつも先鞭をつけました。市民団体による 施設運営もまた図書館が先進事例をつくりそうです。
「太田市図書館サポーターズ」に関してはこちら≪↓≫をご覧ください。
http://www.city.ota.gunma.jp/inf20001101/inf20001101-02.htm

−イベントのお知らせ−


日中韓三カ国環境教育公開シンポジウム

★2000年2月北京で開催された第2回日中韓三カ国環境大臣会合において「環 境共同体意識の向上」を図るための三カ国協力プロジェクトを形成・推進してい くことが決定されました。今回は、日中韓の環境教育ネットワークの構築をめざ し、参加者も交えて経験交流を行う公開シンポジウムを開催するものです。
日時
平成12年12月2日(土)13:00〜17:30
場所 東京ウィメンズプラザホール
(東京都渋谷区神宮前5‐53‐67/地下鉄表参道駅下車徒歩7分)
基調講演 「感性でつなぐ人と自然」加藤登紀子(歌手)
事例発表 「私の自然教室」ケビン・ショート(博物学・自然史ライター)
パネルディスカッション 「明日をつくる環境教育」
主な議題 環境教育に関する日中韓の取組及び協力のあり方について
パネリスト 日本:阿部治(埼玉大学助教授)
中国:焦志延(国家環境保護総局宣伝教育センター副主任)
韓国:Kwon Tai Joon(ソウル大学大学院教授)
コメンテーター ケビン・ショート(博物学・自然史ライター)
小島敏郎(環境庁長官官房審議官)
コーディネーター 岡島成行(環境ジャーナリスト、(社)日本環境教育フォーラム常務理事)
参加費 無料(300名)
申し込み Eメールにて (simpo@jeef.or.jp) まで
住所・氏名・電話番号・ 職業・同伴者の氏名及び職業を記入のうえ
(社)日本環境教育フォーラム事務局 まで送付して下さい。
定員になり次第締め切られます。
参加問合わせ (社)日本環境教育フォーラム 祖谷(そたに)さんまで
Tel:03-3350-6770
[日本環境教育フォーラムURL] http://www.jeef.or.jp/

皆様からの情報をお待ちいたしております。
info@bunkanken.comまでお送り下さい。