<文化環境研究所 News> 第13号
2001.2.28発行

−今号の話題−


GEMS(Great Explorations in Math and Science)/体験学習法の理論 に基づく、楽しいアクティビティを中心とした数学・科学のカリキュラム

★GEMSはカリフォルニア大学バークレー校ローレンスホール(科学館とし ても有名、多くの学校が授業の一環として利用しています)で20年近く研究・ 開発されてきた数学・科学のカリキュラム。開発にはアメリカ国内の多くの学校 現場で試行錯誤を重ねながら進められ、2年近い歳月が費やされるそうです。対 象層は就学前の子どもから高校1年生までと幅広く、どの授業に組み込むかは先 生個人の判断に委ねています。指導書にあたる「Teacher’s Guide」は現在70冊 近く発行され、毎年4冊程度新刊が加わります。「Teacher’s Guide」はどれもが 楽しく、だれにでも指導ができるように構成されており、指導書の他に教育理論 的なハンドブックや大掛かりな展示・教材の制作を指導する解説書等も用意され ています。

私も成城学園(東京・世田谷)で2月24・25日に開かれたワークショップに参加 してきました。各指導書はテーマ毎に発行され、関連する複数のアクティビティ とその背景にある情報や指導案などが非常にコンパクトにまとめられています。 アクティビティで使用する材料は、学校や家庭に普通にあるようなモノが中心、 紙媒体の教材は予め指導書の中に組みこまれているので、それをコピーして使え ば良いため非常に便利です。生き物や特殊な教材供給のサポートがあれば、教材 制作に先生がそれほど頭を悩めずにできそうなプログラムが多いのが特徴で、学 校現場での使い勝手は非常に良さそうです。指導書が1冊あたり15〜25ドルと 安価なのも大きな魅力です。指導書は日本語によるローカライズ化も検討されて おり、小学館から発行予定だそうです。指導書の価格や仕組みについて、国内外 の格差がないことも、GEMSを日本に根づかせる1つのポイントと考えます。 GEMSでは日本の先生にこのカリキュラムを積極的に活用して欲しいとのねらい があり、GEMSジャパンという組織体を設立、(社)日本環境教育フォーラム内に その窓口を置きます。当面「総合的な学習の時間」の中での導入が、展開の中心 になりそうですが、私立学校の理科授業や理工系科学館などへの導入余地は充分 あると感じました。

□GEMSに関するお問い合わせ
(社)日本環境教育フォーラム内GEMSワークショップ事務局
電話:03-3350-6770 FAX:03-3350-7818
もしくは、古川和(ティーチングキッズ)
電話・FAX:03-3420-4535
E-mail:furukawa@jeef.or.jp
[GEMS公式URL] http://www.lhsgems.org/

★ご紹介したGEMSのワークショップが横浜の鶴見にある環境エネルギー館 で実施されます。(ここで実施が予定されているアクティビティ「ウーブレック 科学者の仕事」は面白いです。)

♪. 東京ガス環境エネルギー館/森さんからの情報です!
EMSプログラムの体験ワークショップとして、カリフォルニア大学ローレンス ホールから2名の講師を招き、3つのプログラムを体験します(日本人の通訳 がつきます)。それぞれのプログラムには1冊ずつ指導用のテキスト(英文) がありますが、今回は必要部分を翻訳したものをご用意します。プログラムは、 実際に指導者に対する講習会と同じものを実施しますので、和訳したテキスト とここでの体験をもとに、ワークショップ後も実施していただけるように想定 しています。またプログラムのあとも、意見交換やディスカッションを予定し ています。ぜひご参加いただき、今後の教育活動にいかしていただきたいと思 います。

□GEMS(ジェムズ)体験ワークショップ in 環境エネルギー館
日時:2001年3月4日(日)10:00〜16:30
会場:環境エネルギー館 3階会議室C(予定)
対象:教育関係者・一般
定員:30名
参加費:7,500円(テキスト・お弁当代も含みます。参加費は当日会場にてお 支払いください)

ワークショップの予定
09:30 受付開始
10:00 アクティビティ(1)「テラリウム・ハビタッツ(土と生き物の世界)」 まず土について調べます。小さな飼育箱を用意し、土を入れて生き物が棲める 環境(テラリウム)を作ります。そこにダンゴムシやカタツムリなどの生き物 を入れ、生き物の棲む環境を作り観察するプログラムです。
12:00 昼食
13:00 アクティビティ(2)「環境探偵」
「ある町の河口の海でとれる魚がここ5年間にたくさん死んでいる」設定で、 ウォータースライダーの塩素か、酸性雨か、町の工場排水か、水のテストをし たり、ディスカッションしながらその原因を探っていきます。
14:00 アクティビティ(3)「ウーブレック 科学者の仕事」 宇宙から来たなぞの物体として「ウーブレック」と呼ぶ物質を渡します。この 物質の特性を科学者がするようにいろいろな方法で調べていき、どんな物質な のかを解明していくプログラムです。
15:15 GEMSの概要、指導者用テキストについて解説
15:45 ふりかえりとディスカッション
16:30 終了
※アクティビティは準備の関係で別のものになる可能性があります。
申し込み方法
お名前、所属もしくは勤務先、連絡先(住所、電話、e-mail)を明記の上FAX かe-mailで環境エネルギー館まで申し込みください。お問い合わせは担当の 森まで。定員になり次第締切りとさせていただきます。

東京ガス環境エネルギー館
住所:横浜市鶴見区末広町1−7−7
JR鶴見駅東口より「ふれーゆ」行きバスにて東京ガス前下車
TEL:045−505−5700
FAX:045−505−5709
e-mail:wship@green.ocn.ne.jp

[環境エネルギー館URL] http://www.tokyo-gas.co.jp/wonder_ship/



BSスペシャル「探検家の21世紀」(NHK-BS2)

★3月26日(月)〜29日(木)の4日間、NHK-BS2にて「探検家の21世 紀」が放映されます。シリーズでは4人の探検家の足跡を、世界史の中での探 検の功罪を問い直すとともに、現代的な視点からも、そのメッセージを読み取 るドキュメンタリーとして構成されています。(4日とも19:30〜20:48放映) ジョン・ミューアをフォーカスした3月26日(月)の放映では、前回メール マガジンで著書をご紹介した加藤則芳さんが、アラスカのグレイシャーベイか ら報告を行います。

□3月26日(月)19:30〜20:48「探検家の21世紀」(1)
自然保護の父が見た氷河 - ミューアとアラスカ -
アメリカ人ジョン・ミューアをフォーカスし、地球温暖化の影響を大きく受け ている現場を訪ねる。19世紀末アラスカの大氷河・グレイシャーベイを探査し たミューアは、氷河が85年前よりも40km後退していることに驚き、警鐘を鳴 らす。それから100年を経過した今、氷河はさらに60km後退している。番組 ではミューアと同じように氷河をカヌーで遡上。クジラやシャチ、ムースなど の大型動物の生態や先住民族クリンギット族の暮らしぶりを追う。報告はナチ ュラリストの加藤則芳氏。地球温暖化の現状を伝えるとともに、自然保護のあり方を探る。

□3月27日(火)19:30〜20:48「探検家の21世紀」(2)
遊牧地に引かれた国境線 - ヘディンとシルクロード -
スウェーデン人探検家スヴェン・ヘディンをクローズアップ。大国に翻弄され るシルクロードをたどる。番組では中国ウイグル自治区からパキスタンへ抜け る古道やキルギス族の人々の生活を紹介。報告は文化人類学者の藤木高嶺氏。 今もなお大国の利権に揺れ動き続ける東西の十字路の現状を伝える。

□3月28日(水)19:30〜20:48「探検家の21世紀」(3)
そして植民地支配が始まった - スタンレーとアフリカ -
シリーズ3回目は、アメリカ人ヘンリー・スタンリーの足跡を植民地支配の傷 跡がいまだ癒えないアフリカ大陸から報告。番組は、ザンジバルからウガンダ・ ルエンゾリまでナイル流域を遡り、今も繰り返される民族紛争や貧困、難民な どの問題に迫る。報告は作家の西木正明氏。植民地支配に探検が果たした役割 と、その後遺症を検証する。

□3月29日(木)19:30〜20:48「探検家の21世紀」(4)
南米オリノコ川源流 - フンボルト -
シリーズ4回目はドイツ人地理学者アレクサンダー・フンボルトが南米にもた らした"文明化"の功罪を探る。番組はカシキアーレ水路を遡上し、近代化と伝 統の狭間に揺れる稀少民族・ヤノマミの現状を伝える。報告はフォトジャーナ リストの長倉洋海。

ちなみにBS-ハイビジョンでも同じ番組が放映されます。
3月13日(火)〜16 (金)0:00〜1:20
放映時間や番組の詳細についてはこちらをご覧ください。
http://www.nhk.or.jp/bs/index2.html



環境省のURLで、「国立公園に関するアンケート」を実施しています。

★より良い国立公園の実現を目指し、21世紀における国立公園のあり方を検 討するため、環境省のホームページでアンケートが実施されています。今後の国 立公園の検討に際し、重要な資料となるとのことですので、興味のある方はご協 力ください。
http://www.env.go.jp/nature/koen/npr/npr.html

問合せ先/環境省自然環境局国立公園課
〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2 電話:03-5521-8279 FAX:03-3595-1716

−イベントのお知らせ−


平成12年度親しむ博物館づくり事業シンポジウム(東京・上野)

★上野の東京国立博物館で、文部科学省主催の平成12年度親しむ博物館づ くり事業シンポジウムが開催されます。シンポジウムでは博物館関係者、教育 委員会、関係機関等が一堂に会し、全国において実施された「親しむ博物館づ くり事業」の成果についての発表と今後の方向性について皆で検討しようとい うものです。

♪ 文部科学省/浅草さんからの情報です!

文部科学省では,昨年度から,青少年が楽しく遊びながら博物館を利用できる ようにするための展示,普及,教育活動のうち先導的な取り組みに対して, 「親しむ博物館づくり事業」として登録博物館等を対象に事業を実施しており ます。この度は,その事業成果を広く普及するとともに,我が国の博物館活動 の充実・発展に資するため,シンポジウムを開催します。参加人数に余裕があ りますので,是非ご参加ください。
日時:平成13年3月13日(火) 10:00〜17:30
場所:東京国立博物館 平成館 講堂
日程
09:30 受付
※受付は通用門入り口で行いますので,通用門からお入りください。
10:00 開会
      主催者挨拶 寺脇研(大臣官房審議官・生涯学習政策局担当)
      日程説明
10:30 基調講演 染川香澄(ハンズ・オン・プランナー)
11:20 事例発表 (1館20分の予定で2館発表します。)
      テーマ1「地域社会との連携」
12:00 昼食
13:00 事例発表 (1館20分の予定で4館発表します。)
      テーマ2 「ハンズ・オン活動等」
      テーマ3 「利用者の視点の導入」
14:20 展示ブース見学(各実施館の事例展示)
15:30 全体協議(事例発表のテーマをもとにパネルディスカッション)
      パネリスト/親しむ博物館づくり事業推進委員会委員
      五十嵐耕一 (財)日本博物館協会専務理事
      佐原眞 国立歴史民俗博物館長
      鈴木眞理 東京大学助教授
      樋口敬二 名古屋市科学館長
      堀由紀子 (社)日本動物園水族館協会理事
      渡辺妙子 佐野美術館館長
コーディネーター
      濱田隆士 (財)日本科学協会理事長
17:30 終了

参加希望の場合は,下記のとおりE-mailにて申し込みください。
参加申込締切:3/5(月)
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 E-mail宛先:s-asa@mext.go.jp
 件名:「シンポジウム参加申込」
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 本文には下記の事項を記入してください。
 所属
 役職
 氏名(ふりがな)
 Tel
 Fax
 E-mail
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問い合わせ先:文部科学省生涯学習政策局社会教育課企画調査係
担当:浅草 澄雄
電話:03−3581−4211
e-mail:s-asa@mext.go.jp



ファシリテーション・スキルアップ研修会 (静岡県富士宮市)

★上田貫湖ふれあい自然塾(静岡県富士宮市)において「ファシリテーション・ スキルアップ研修会」が開催されます。

♪ 田貫湖ふれあい自然塾/梅崎さんからの情報です!

田貫湖周辺は、まだまだ寒いながらも鳥のさえずりや木の芽のふくらみ、そし て空気感から、春の訪れの近いことが感じられるようになりました。先週は、 ヤマアカガエルの最初の産卵もありました。さて、自然塾の指導者向け主催講 座について、ご紹介します。参加者の主体性を引き出し、効果的な学びや創造 の場を展開する手法の1つであるワークショップを進める上で、重要な役割を 果たすのがファシリテーターです。しかし、ワークショップの運営に不可欠な ファシリテーションについて、体系的に学ぶ機会はほとんどないのが実状です。 そこで、田貫湖ふれあい自然塾では、環境教育指導者のためのファシリテーシ ョン・スキルアップ研修会を企画しました。ファシリテーションについて学ぶ 絶好の機会です。様々な環境教育・環境学習を進める上でとても役立つ内容で す。皆様の参加をお待ちしております。
ファシリテーション・スキルアップ研修会
日時:平成13年3月17日(土)〜20日(火)
会場:環境省田貫湖ふれあい自然塾
対象:環境教育等の指導者として2年以上経験のある方
参加費:50,000円
講師/西田真哉(聖マーガレット生涯教育研究所/SMILE 所長)
高校の講師 を経験し、教育方法に関心を抱いた際に「体験学習法」と出会う。1982年、 この学習法を軸としたネットワークを編成して、SMILEを設立。1989年に環境 教育の分野に体験学習法を紹介して、参加者主体型の教育プログラムの普及に努めている。

問い合わせ・申し込み/環境省 田貫湖ふれあい自然塾(担当:梅崎)
〒418-0107 静岡県富士宮市佐折633-14
TEL.0544-54-5410 FAX.0544-54-6400 E-mail:tanukiko@topaz.ocn.ne.jp
[聖マーガレット生涯教育研究所関連URL] http://www.shinai.or.jp/smile1.html
[田貫湖ふれあい自然塾URL] http://www.tanuki-ko.gr.jp/


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