<文化環境研究所 News> 第29号
2001.11.15発行

今号の話題では、
関西文化学術研究都市(けいはんな)に
今年の四月開設した「CAMP」について次号とあわせ、二回にわたって紹介します。

−お知らせ−


非接触ICラベルと携帯情報端末を使い、情報解説を行ないます。
建設技術フェア2001「自然共生研究センター」ブース
♪.吉冨友恭さん(土木研究所自然共生研究センター)からの情報です。
ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で
平成13年11月15,16日に開かれる「建設技術フェア2001」に、
独立行政法人土木研究所の実験施設
「自然共生研究センター」のブースを出展します。
開所から約3年間、
世界最大規模の実験河川を用いて進められていた
河川環境の保全・復元に関する研究成果や
新たに始まった研究テーマについて紹介します。
展示ブースにはデジタルコンテンツ、
非接触ICチップ(IDラベル)を活用した
情報提供システムを用意しています。
実験河川の大地図から興味のあるアイテムを選び出し、
モニターの前のセンサーに載せると、
研究員のキャラクターがわかりやすく解説してくれるものです。
是非会場にお越しいただき、ご意見をお聞かせ下さい。
◎建設技術フェア2001 in中部
 −環境と調和した快適で活力ある21世紀の中部圏をめざして−
◎開催目的
 建設分野の新しい技術や工法について、産官学の技術情報交流の場を
 提供し、技術開発や新技術導入の促進に資するとともに、今後、建設
 分野の仕事につくであろう学生を含め広く一般の方々に建設分野での
 技術開発の現状を紹介する事を目的として開催。
◎開催日時
 平成13年11月15日(木)10:00〜17:00 16日(金)10:00〜17:00
◎開催場所
 ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)第1展示館
◎入場料:無料

[建設技術フェア2001]
http://www.cbr.mlit.go.jp/chugi/html/fair2001/fair2001syuryou_f.htm



「おかねに換えられる価値」と「おかねに換えにくい価値」を
アートの文脈から問い直す試み「信用ゲーム」展
♪.渋谷城太郎(ミュゼグラム)さんからの情報です。
「信用ゲーム」は、「おカネ」を基本テーマとする企画展です。
抽象的にいえば、
金銭価値と金銭になりにくい価値の対比やジレンマに注目するものです。
一般的な意味での美術作品だけでなく、
バラエティに富んだ内容になっています。
◎会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
    東京オペラシティタワー4F(京王新線初台駅東口から徒歩2分)
◎会期:11月2日(金)-12月24日(月)
◎開館時間:午前10時-午後6時(入館は閉館の30分前まで)
◎休館日:月曜日(12月24日は開館)

[信用ゲーム]
http://icc.flex.ne.jp/ICC_DATA/Calendar/2001/Credit_Game/Works/index_j.html



里山学習施設と展示をデザインする
エコのもりセミナー 里山インタープリターズキャンプ2

♪.青木将幸さん(エコのもりセミナー事務局)からの情報です。
エコのもりセミナーは、「21世紀の里山をつくろう!」を
合い言葉に行われています。
里山をベースとした循環型社会をつくりだす人材の創出を試みるのが
里山インタープリターズキャンプ2です。
今回のテーマは「里山学習施設と展示」。
里山や循環型社会について学ぶ施設や、
里山の意味と魅力を伝える展示とは、
いったいどのようなものなのでしょうか?
また、その展示を使って効果的にインタープリテーションを行うには、
どんなスキルが必要なのでしょうか?
今回は展示のなかでもフィールドサインに着目して、
施設ならびに展示のあり方を探っていきます。
日時:
2001年11月30日(金)13:00 ホテルフォレスタ・ロビー集合
    12月 2日(日)12:00 解散
会場:エコの森ハウス フォレスタヒルズ・モデル(愛知県豊田市岩倉町)
宿泊:ホテルフォレスタ
ゲスト:小河原 孝生(生態計画研究所・日本環境教育フォーラム)
司会進行:川嶋 直(キープ協会・日本環境教育フォーラム)
対象:里山づくり、施設・展示づくり、
インタープリテーションに関心のある方
参加費 20,000円(2泊3日宿泊費・食事代・プログラム費含む)

参加申し込みについて
■参加定員 30名(先着順。定員になり次第締め切りです)
■お申し込み方法
1 参加申し込みフォーム(下記)にご記入の上、メールにて、
エコのもりセミナー事務局(economori@mail.goo.ne.jp
までお送りください。
http://www.jeef.or.jp/economori/ からも申し込みできます。
*****************************************************************
●ふりがな
●お名前
●性別 女 ・ 男
●年令 才
●連絡先  (自宅  or 勤務先 )
 〒
●電話:
●FAX :
●e-mail:
●参加動機・きっかけを教えてください
●参加費の振込方法を選んでください 郵便振替  ・  銀行振込
●会場までの交通手段を選んでください 電車と送迎バス・車・その他
(      )
*****************************************************************
2 申し込み用紙を受け取りしだい、事務局より受付番号をご連絡します
3 連絡がありましたら、参加費を下記口座までお振り込みください
4 キャンプの5日前までには、参加ご案内の資料をお送りいたします

■参加費振込先
<郵便振替> 00400-5-9353 社団法人日本環境教育フォーラム
<銀行口座> 三和銀行 新宿支店 普通  No.1003134
<口座名義> 社団法人日本環境教育フォーラム 理事長北野日出男
■キャンセル料について 11月22日(木)までは100%返金
 それ以降は事務局までお問い合わせください
■お申し込み・お問い合わせ
エコのもりセミナー事務局   担当:青木・黒岩
〒107-0061 東京都港区北青山2-11-10 MB1
TEL 03-3475-7738  FAX 03-3475-7739
[エコのもり] http://www.jeef.or.jp/economori/



文化環境研究所ジャーナルが更新されました

文化環境研究所ジャーナルが更新されました。
よろしければご一読ください。
(次回は12月5日ごろの更新の予定です。)
http://db.bunkanken.com/journal/journal.php3
[掲載記事]

1.自然体験の意義とこれからの理科教育/五島政一
日本の子供は国際的に見て理科の成績が上位にもかかわらず、
好きと答える割合は低いそうです。
著者は幼少時の自然体験や学校の理科教育で、
身近な自然を利用した野外学習の減少が起因していると考えています。

2.節祭(シチ) あの世の正月を祝う神事/柳田亜樹
沖縄県八重山諸島には、五穀豊穣を神に祈り、
感謝をささげるお祭りが多くあります。
コラムでは西表島干立(ほしだて)集落で
10月におこなわれた節祭(シチ)について紹介します。

3.IT技術の学習への応用は、教師から子供たちへのシンプルな思いから/今野恵理子
学校のIT環境は急速に整いつつあるが、
十分に活用されていないのはなぜか。
IT技術の学習への応用は、生徒をよく観察して生まれた
ちょっとした工夫からはじまるのではないだろうか。
意欲的な事例を紹介する。

4.博覧会と地域振興の現在/家政覚
今年3つのジャパンエキスポ(山口きらら博・北九州博覧祭・
うつくしま未来博覧会)が開催された。
博覧会の企画に携わる著者から見て、
それぞれ博覧会独自の個性がでていたそうである。
コラムではその対比を試みる。

5.動物を活用した観光の試み
オーストラリア フィリップ島における観光と動物保護/吉岡伸

オーストラリア南東部にあるフィリップ島で
試みられている「動物を活用した観光」について紹介します。

−今号の話題−


「ものを創る、表現する」を通した、
多面的な価値観共有の実現に向けて
CAMP Children's Art Museum & Park(前編)

今年の四月、京都の南、関西文化学術研究都市(けいはんな)に、
こどもたちの新しい「学び・遊び・表現方法」と、
それに必要な技術を研究する「大川センター」が開設しました。
『未来の技術はこどもたちに学ぼう』という理念の元、
CSKグループの創設者である故・大川功氏が私財を提供し、
ここ京都と米国マサチューセッツ工科大学(MIT)の
メディアラボ(2004年完成予定)に設立・計画しているものです。
CAMPは、この大川センターを主な活動の場とし、
7歳から15歳の子どもたちを対象としたワークショップを行なっています。

●CAMPを支えるネットワーク
構想から一年足らずでCAMPが実現した背景には、
MITの国際的なネットワークの活用と、
CAMPERと呼ばれる国内外、様々な分野の有識者による
助言と指導があったからと関係者は分析しています。
またCAMPを支える機関も数多くあり(約170機関)、
「産・学」連携モデルとして、
日本も学ぶことの多いプロジェクトと言えるでしょう。
協力の一例をあげると、インテル(米国)、レゴ社(デンマーク)、
ナショナル・ジオ・グラフィック・ソサエティ(米国)などの企業や、
エクスプロアトリアム(米国)、ザ・アーク(アイルランド)、
パパロッテ(メキシコ)、シンガポールサイエンスセンターなど
世界的にも有名なチルドレンズミュージアム、
そして日本からも慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス、
甲南女子大学、東京大学の様な学術機関が参加しています。

●クリケットワークショップ
四月から約半年の間、主にロボットなどを制作する
「ものづくり」ワークショップと
ものを「発明」するプロセスについて、
現役の発明家から学ぶワークショップが実施されてきました。
ここでは、「ものづくり」系のワークショップにあたる
「クリケットワークショップ」について少々説明します。
クリケットワークショップは、
紙、布、木など身の回りにある素材を
モーターやセンサーなどと、MITメディアラボで開発された
電池で作動するミニコンピュータ「クリケット」と組み合わせ
自分だけの作品を制作するワークショップです。
クリケットを使用することで、作品に動きや音が加えられ、
オリジナルの幅がさらに広がっていくのが特徴です。
ワークショップは、下記のように進行されました。
1.イントロダクション/参加者全員で輪になり自己紹介。
2.ガイダンス/クリケットの説明を受け、プログラミング練習。
3.作品のアイデアを練る/様々な素材にふれ、
色々なプログラミングを試し、作品のアイデアを練る。
4.素材を組み合わせプログラミングする/素材を実際、クリケットや
モーターと組み合わせ、試行錯誤を繰り返し、作品に仕上げる。
5.作品を発表する/それぞれ完成作品を発表。自分の作品を他人に説明する
ことで、自分のアイデアや制作課程をまとめ直す。
6.ワークショップを振り返る/作品を作ることで体験したこと、
感じたことを参加者全員で振り返り、共有化する。
このワークショップはこども12人程度で行なわれ、
進行を協力する役割の大人4人程が付いて推進されたそうです。

●CAMPのこれからのワークショップ計画
今後CAMPでは、ワークショップの種類と領域の拡大を目指していきます。
来年2月から、米国のキャピタル・チルドレンズミュージアムと協力して、
粘土を使ったアニメーションを制作する
「クレイメーションワークショップ」。
アイルランドの子ども博物館、ザ・アークと共同で進められる
本づくりのワークショップ「ブックワークショップ」。
その他、新しい楽器や音楽そのものを創作するワークショップ
「トイシンフォニー」も開始される予定です。
今までのワークショップは、ほぼ京都だけで完結していましたが、
これからおこなうワークショップでは、インターネットで接続しながら、
複数の国や地域で、同じプログラムを同時に行っていきます。
同じ活動を行いながら、国や言葉が違っても、
どのような点が共通していて、異なるのか、
CAMPの考える「ものを創り出す、表現する」を通した
多面的な価値観共有の実現に向け、
着々と準備が進められているところです。

●唯一の常設展示「クリッターカム・シアター」
CAMPには「クリッターカム・シアター」という
施設、唯一の常設展示が存在します。
このシアターは、ホオジロザメ、ハワイアンモンクシール、
ヒメウミガメなど、20にも及ぶ海洋生物の目から見た、
海中の様子が映像で見られるもので、
世界的に数多く読者のいる雑誌『ナショナル・ジオ・グラフィック』
(ナショナル・ジオ・グラフィック・ソサエティ)が、
技術とコンテンツの両方をサポートしています。
撮影にはナショナル・ジオ・グラフィック・ソサエティが開発した
水中撮影と周囲のデータを同時に記録できる小型ユニット
「クリッターカム」が使われました。
「クリッターカム」をクジラやペンギンなど海洋生物の背中にとり付け、
人が実際見ることが難しい、水の中での動物の行動や習性について、
映像やデータを記録し、
人間と動物が共生する研究のための素材として活用されています。



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