<文化環境研究所 News> 第30号
2001.11.30発行

今号の話題は、
前号に引き続き、「CAMP」を紹介します。

−お知らせ−


シンポジウム開催のお知らせ
アジア及び環太平洋地域の自然史系博物館におけるコレクションと研究
♪.若宮さん(国立科学博物館)からの情報です.
国立科学博物館では,国際交流プロジェクトとして
「アジア・環太平洋地域における自然史系博物館との研究協力」を
1998年より実施しております.
その一環として毎年
「アジア及び環太平洋地域の自然史系博物館におけるコレクションと研究」
と題したシンポジウムを開催しており,今年で第4回を数えます.
本年は中国,台湾,韓国が対象国で,5名の研究者が来館し,
12月7日(金),国立科学博物館新宿分館にて,
添付いたしましたプログラムで11題の講演発表が行われる予定です.
自然史系博物館の調査・研究活動に興味を持たれる方々の
積極的なご参加をお願いいたします.
日時:12月7日(金) 9:50 - 17:00
場所:国立科学博物館新宿分館(新宿区百人町3-23-1)
地図:http://research.kahaku.go.jp/sisetsu/shinjuku/map.html
予約等は不要なようです。会場に直接お越し下さい。

シンポジウムのプログラム(予定)
(提供されている情報が、英語のためそのまま表記します)
■10:00-12:00■
◎Chung-Cheng Lu (National Chung Hsing University)
Taxonomic Collection and Research of Marine Invertebrates in
Taiwan with reference to the National Museum of Natural Science,
Taichung
◎Tsunemi Kubodera (National Science Museum, Tokyo) & Chung-Cheng Lu
A Review of Cephalopod Fauna in China-Japanese Subtropical Region
◎Kwang-Hee Moon (Sookmyung Women's University),
Hiroyuki Kashiwadani (National Science Museum, Tokyo),
Masakane Inoue (Akita University),
Goran Thor (Swedish University of Agricultural Sciences), and
Yun-Shik Kim (Korea University)
Collection Building of Lichens and a Brief Note on the Lichen
Flora in Korea
◎Hiroyuki Kashiwadani, Masakane Inoue, Goran Thor, Kwang-Hee Moon
and Yun-Shik Kim
Macrolichen Flora in Cheju Island, Korea

■13:00-15:00■
◎T. Y. Aleck Yang (National Museum of Natural History, Taichung)
Specimen Acquisition, Research and Education: the Present Status
and the Future of National Museum of Natural Science, Taichung
◎Yuichi Kadota (National Science Museum, Tokyo)
Genus Aconitum (Ranunculaceae) in Taiwan
Goro Kokubugata (National Science Museum, Tokyo) & Ching-I Peng
Taxonomic Study of Conandron ramondioides (Gesneriaceae) from
Japan and Taiwan
◎Baochun Zhou (Shanghai Science and Technology Museum)
Use of Ostracods as Indicators of Paleoceanographic Events in
China Seas

■15:30-17:00■
◎Kazumi Yokoyama (National Science Museum, Tokyo)
Monazite Ages in the Sands from the East Asia and Provenance of
Monazites in the Sandstones in the Japanese Islands
◎Changzhu Jin (Institute of Vertebrate Paleontology and
Paleoanthropology) & Yukimitsu Tomida (National Science Museum,Tokyo)
Preliminary Study on the Morphological Evolution of the
Pliopentalagus - Pentalagus Lineage, Based on the Fossil Material
from Anhui Province, China.
1. Geologic Setting and Age of the Localities
◎Yukimitsu Tomida & Changzhu Jin
Preliminary Study on the Morphological Evolution of the
Pliopentalagus - Pentalagus Lineage, Based on the Fossil Material
from Anhui Province, China.
2. Morphological Changes of Pliopentalagus through Time

[関連URL] http://research.kahaku.go.jp/zoology/Sympo/index.htm



シンポジウム開催のお知らせ
アウトドアエデュケーション(ハンズオン)これからの環境学習
「地域における総合的な学習」をテーマとするシンポジウムが
大分県杵築市の住吉浜リゾートパークで開催されます。

開催日:平成14年1月12日(土)〜1月13日(日)
会場:住吉浜リゾートパーク(大分県杵築市)
参加料:2,000円(1名2日間)
懇親会費:6,000円

プログラム予定
■1日目(1月12日)
◎基調講演:生物の環境と動きの妙
東昭(東京大学名誉教授・中央防災会議専門委員)
◎実例報告とパネルディスカッション
東昭(東京大学名誉教授・中央防災会議専門委員)
清野聡子(東京大学大学院助手)
高田浩二(日本動物園水族館教育研究会 会長)
山下博由(貝類保全研究会 代表)

■2日目(1月13日)
◎フィールドワーク 住吉浜海岸松林
◎フィールドワーク 守江湾内干潟 カブトガニ人口産卵地
◎杵築城下町探索

申し込みは、別途専用の申し込み用紙がありますので下記まで請求下さい。
〒870-0028 大分市新町7-18 清水屋ビル1F
NPO法人エー・ビー・シー野外教育センター「ハンズオンシンポジウム係」
TEL:097-534-2440 FAX:097-534-2446
申込締切 平成13年12月10日



河川環境再生シンポジウム

佐賀県相知町で、河川の生態系や環境の再生をテーマにした
シンポジウムが開催されます。
開催日:平成13年12月9日(日)
開催時間:13:00〜16:30
場所:JA佐賀松浦 2F会議室

●基調講演/生態系を甦らせるために
鷲谷いづみ(東京大学農学部教授)
●パネルディスカッション
パネラー
鷲谷いづみ(東京大学農学部教授)
萱場祐一(土木研究所自然共生研究センター)
田島正敏(佐賀県立宇宙科学館)
大草秀幸(相知町長)
古賀才治(屋根のない博物館)
コーディネーター
島谷幸宏(国土交通省九州地方整備局武雄工事事務所長)

申込み、問い合わせ先
国土交通省九州地方整備局武雄工事事務所
電話0954−23−5151

[武雄工事事務所URL] http://www.qsr.mlit.go.jp/takeo/

−今号の話題−


「ものを創る、表現する」を通した、
多面的な価値観共有の実現に向けて
CAMP Children's Art Museum & Park(後編)

後編では、CAMPのユニークな点をアットランダムに記し、
今後の「鍵」となりそうな点を抽出してみたいと思います。

●活動に必要な機能だけを整える
CAMPは正式名称の一部にmuseumを冠していますが、
前述した「クリッターカム・シアター」以外、
常設の展示物はありません。
ですからワークショップが開催されていないと、
ただの空間しかありません。
「活動に必要な機能だけを整える」
一見これは簡単に聞こえますが、実は非常に難しく、
まず施設の掲げているテーマと達成すべきゴールが
企画した人間とクライアント双方、共有していることが必要です。
私も過去にクライアントから竣工を目の前にした検査で、
「ここの空間、こんなに空いているからなんか置いて」と、
企画と全く関係のないものを求められる場面がありました。
CAMPについては、両者に共通した理解があるからこそ
基本軸がぶれず、活動に必要なものが見えているのだと思います。

●様々なメンバーがプロジェクトに関わるための秘訣
CAMPは構想段階から、MITメディアラボが中心となり、
コンテンツや必要なハードウェアの開発をしてきました。
その際、世界中の有識者から指導や助言を受けたり、
開発の途中段階で、制作にフィードバックするための調査と
評価をおこなうグループなど様々なメンバーが
プロジェクトに携わりました。
にも関わらずバランスのとれた推進ができた最大の理由は、
あらゆる立場の人間がフラットな関係にあり、
かつ自分の意見を自由に述べる場があったからだそうです。
国内でも、この種のプロジェクトには、多様な人が関わりますが、
推進の中心は、その道を専門とする集団が担い、
必ずしもバランスのとれた状況とは言えません。
国内でも、クォリティーの高いものを作ろうとする場合
制作途中に評価や検証を組み込む必要性を感じますが、
発注形態の問題などを含めて、遅々として進んでいない状況です。
意欲の高いクライアントの一部は、日本を飛び越し、
海外の専門家に直接プロジェクトを依頼する例も現れています。

●プログラムやソフトウェアを開発元から直接仕入れる
CAMPでは来年2月から、海外のチルドレンズミュージアムと
共同でワークショップを行います。
プログラム開発したオリジナルの博物館と
日本のCAMPをインターネットで繋ぎ、
同時にプログラムを進める計画です。
ワークショップでは、同じモノをつくるプロセスの中で、
どこが共通していて、どこが異なるか、なども見つけていくそうです。
日本でも「総合的な学習の時間」を目の前にして、
たくさんの海外の優れた参加体験型プログラムが紹介されていますが、
情報の流れが、ボトルネックで、
国内で本当に必要としている場所にはまだ、浸透していません。
今後、博物館が直接情報を集め、比較検討の力を強めると、
自分の施設に相応しいプログラムやソフトウェアを開発元から直接仕入れる。
イメージ的には、ちょうど海外の品物を国内の代理店で買うのでなく、
直接インターネットでメーカーから購入する感覚で、
ワークショップのプログラムを購入する時代も
遠くない時期に到来しそうです。

●マーケティングの場として施設を活用
CAMPで実施されるワークショップは、
子どもたちに遊びや表現を通した「学び」の場を提供するだけでなく、
その場をサポートする機関やスポンサーにとって有益な情報を
提供する役割も担っていく予定です。
例えば、発売前の商品をワークショップの中で使ってもらい、
子どもたちから直接、印象や評価を得て、
その開発にフィードバックする仕組みなどが考えらていれます。
このような人に関する調査・研究・マーケティングの場として
施設を活用することは、もちろん博物館でも可能です。
今後、博物館と社会の接点を見出す上で、
ひとつのヒントになりそうです。

●おわりに
11月10日大川センターでは、
開設から半年を経過したCAMPの活動成果と将来構想について、
発表会が開かれました。
あわせて、ワークショップの様子をビデオで紹介したり、
作品の一部を展示するコーナーも用意されました。
よく、今の子どもたちはモノをつくる・表現するための
ベースとなる体験が不足していると、耳にします。
そんな子どもたちが、どんなモノを作るのか、
多分、ほとんどの子どもたちがTVやマンガの世界を題材にした、
似たような、個性のないモノを作るだろうと予測していたのですが、
意外や意外、作品は子どもたちが今まで生きてきた中での体験を
反映したものが多く、想像と異なり驚きました。
同時に自然や文化などと接する機会がもっとあれば、
今よりも異なった表現ができそうな印象をもちました。
今まで生きてきた中で得た「技術や知識」と「ベースとなる体験」を
「自分の中で再構成する」
「自分の言葉で発表する」
「自分の言葉で評価する」
このような試みをCAMPで、今まさに始めようとしています。
活動を通して、様々な方面に小さくても、
たくさん風穴をあけて欲しいと期待しています。

●CAMPの所在地
郵便番号:619-0237
住所: 京都府相楽郡精華町光台3-9
電話番号:0774-98-1130
ファックス番号:0774-98-1120
E-mail:contact@camp-k.com
大川センターおよびCAMPは一般公開しておりません。
ワークショップの見学、また施設の見学をご希望の方は、
必ず事前にメールまたはお電話にてお問い合わせ下さい。

●メールマガジン「CAMPニュース
CAMPや大川センターの最新の情報と
開催されるワークショップについて毎月1回メールでお知らせする
「CAMPニュース」が発行されました。
配信を希望される方は、下記のアドレスに申し込んでください。
contact@camp-k.com

●関連サイト
CAMP(Children's Art Museum & Park) http://www.camp-k.com/
MIT Media Lab http://www.media.mit.edu/



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