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●活動に必要な機能だけを整える
CAMPは正式名称の一部にmuseumを冠していますが、
前述した「クリッターカム・シアター」以外、
常設の展示物はありません。
ですからワークショップが開催されていないと、
ただの空間しかありません。
「活動に必要な機能だけを整える」
一見これは簡単に聞こえますが、実は非常に難しく、
まず施設の掲げているテーマと達成すべきゴールが
企画した人間とクライアント双方、共有していることが必要です。
私も過去にクライアントから竣工を目の前にした検査で、
「ここの空間、こんなに空いているからなんか置いて」と、
企画と全く関係のないものを求められる場面がありました。
CAMPについては、両者に共通した理解があるからこそ
基本軸がぶれず、活動に必要なものが見えているのだと思います。
●様々なメンバーがプロジェクトに関わるための秘訣
CAMPは構想段階から、MITメディアラボが中心となり、
コンテンツや必要なハードウェアの開発をしてきました。
その際、世界中の有識者から指導や助言を受けたり、
開発の途中段階で、制作にフィードバックするための調査と
評価をおこなうグループなど様々なメンバーが
プロジェクトに携わりました。
にも関わらずバランスのとれた推進ができた最大の理由は、
あらゆる立場の人間がフラットな関係にあり、
かつ自分の意見を自由に述べる場があったからだそうです。
国内でも、この種のプロジェクトには、多様な人が関わりますが、
推進の中心は、その道を専門とする集団が担い、
必ずしもバランスのとれた状況とは言えません。
国内でも、クォリティーの高いものを作ろうとする場合
制作途中に評価や検証を組み込む必要性を感じますが、
発注形態の問題などを含めて、遅々として進んでいない状況です。
意欲の高いクライアントの一部は、日本を飛び越し、
海外の専門家に直接プロジェクトを依頼する例も現れています。
●プログラムやソフトウェアを開発元から直接仕入れる
CAMPでは来年2月から、海外のチルドレンズミュージアムと
共同でワークショップを行います。
プログラム開発したオリジナルの博物館と
日本のCAMPをインターネットで繋ぎ、
同時にプログラムを進める計画です。
ワークショップでは、同じモノをつくるプロセスの中で、
どこが共通していて、どこが異なるか、なども見つけていくそうです。
日本でも「総合的な学習の時間」を目の前にして、
たくさんの海外の優れた参加体験型プログラムが紹介されていますが、
情報の流れが、ボトルネックで、
国内で本当に必要としている場所にはまだ、浸透していません。
今後、博物館が直接情報を集め、比較検討の力を強めると、
自分の施設に相応しいプログラムやソフトウェアを開発元から直接仕入れる。
イメージ的には、ちょうど海外の品物を国内の代理店で買うのでなく、
直接インターネットでメーカーから購入する感覚で、
ワークショップのプログラムを購入する時代も
遠くない時期に到来しそうです。
●マーケティングの場として施設を活用
CAMPで実施されるワークショップは、
子どもたちに遊びや表現を通した「学び」の場を提供するだけでなく、
その場をサポートする機関やスポンサーにとって有益な情報を
提供する役割も担っていく予定です。
例えば、発売前の商品をワークショップの中で使ってもらい、
子どもたちから直接、印象や評価を得て、
その開発にフィードバックする仕組みなどが考えらていれます。
このような人に関する調査・研究・マーケティングの場として
施設を活用することは、もちろん博物館でも可能です。
今後、博物館と社会の接点を見出す上で、
ひとつのヒントになりそうです。
●おわりに
11月10日大川センターでは、
開設から半年を経過したCAMPの活動成果と将来構想について、
発表会が開かれました。
あわせて、ワークショップの様子をビデオで紹介したり、
作品の一部を展示するコーナーも用意されました。
よく、今の子どもたちはモノをつくる・表現するための
ベースとなる体験が不足していると、耳にします。
そんな子どもたちが、どんなモノを作るのか、
多分、ほとんどの子どもたちがTVやマンガの世界を題材にした、
似たような、個性のないモノを作るだろうと予測していたのですが、
意外や意外、作品は子どもたちが今まで生きてきた中での体験を
反映したものが多く、想像と異なり驚きました。
同時に自然や文化などと接する機会がもっとあれば、
今よりも異なった表現ができそうな印象をもちました。
今まで生きてきた中で得た「技術や知識」と「ベースとなる体験」を
「自分の中で再構成する」
「自分の言葉で発表する」
「自分の言葉で評価する」
このような試みをCAMPで、今まさに始めようとしています。
活動を通して、様々な方面に小さくても、
たくさん風穴をあけて欲しいと期待しています。
●CAMPの所在地
郵便番号:619-0237
住所: 京都府相楽郡精華町光台3-9
電話番号:0774-98-1130
ファックス番号:0774-98-1120
E-mail:contact@camp-k.com
大川センターおよびCAMPは一般公開しておりません。
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contact@camp-k.com
●関連サイト
CAMP(Children's Art Museum & Park) http://www.camp-k.com/
MIT Media Lab http://www.media.mit.edu/
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