<文化環境研究所 News> 第36号
2002.3.15発行

今号の話題では、
サイン整備をきっかけにした「まちづくり」と題して、
茨城県 龍ヶ崎市の事例を紹介します。

−お知らせ−

■□ 国際シンポジウム「博物館と社会の共生をめざして」

京都大学総合博物館で、「博物館と社会の共生をめざして」と題する
国際シンポジウムが開催されます。

日時:平成14年3月31日(日曜日) 10:00〜16:30
場所:京都大学総合博物館 セミナー室

プログラム予定
  • 大学博物館とは/大野照文(京都大学総合博物館)
  • 博物館研究者が社会に対して果たす役割
    /Herbert Summesberger(ウィーン国立自然博物館)
  • 何故博物館は標本を集めそして記録するのか
    /Danny Eibye-Jacobsen(コペンハーゲン大学博物館)
  • 大学博物館と一般社会への文化啓発
    /Kwang-Sik Choe(高麗大学博物館)
  • 博物館が結ぶ科学と市民/加藤和人(京都大学人文研究所)
  • 総合討論
  • 懇親会 ※別途4,000円費用がかかります。
参加費:シンポジウムは無料
参加申込み:E-mailで → ohno@inet.museum.kyoto-u.ac.jpまで
氏名・所属・専門・住所・電話番号・FAX番号・E-mailアドレス
懇親会に参加するかしないかを明記の上、申込み下さい。
会場の都合で先着約40人程度が参加できます。

問い合わせ:京都大学総合博物館
TEL:075-753-3280
E-mail: ohno@inet.museum.kyoto-u.ac.jp
[URL] http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/index.html

■□ デジタル資料館への小さな試み
  「京の道資料館」開館記念シンポジウム
  『京の道とまち・人・くらし』

2001年11月28日、歴史のまち京都にデジタル資料を中心に
展示を行なう新しい資料館「京の道資料館」が開館しました。
このシンポジウムでは、 京の道資料館のおもしろさ、
楽しみ方を知っていただくとともに、
今後の可能性と展開について考えます。

さらに、歴史はもとより、教育や観光などの幅広い切り口から
今後の京都のまちづくりに資料館を生かしていく可能性を議論するとともに、
市民が資料館と関わりを持ち、歴史の道を生かしたまちづくりに参画できる
きっかけとしていきます。
(社団法人システム科学研究所ホームページより転載)
[京の道資料館URL] http://www.kyoto.mlit.go.jp/kyomichi/jp/

◎プログラム(予定)
◆京の道資料館設置趣旨説明
 野田勝(国土交通省京都国道工事事務所所長)
◆京の道資料館の展示と利用
 社団法人システム科学研究所
◆講演1「洛中洛外図の愉しみ方」
 狩野博幸(京都国立博物館京都文化資料研究センター長)
◆講演2「道づくりから町づくりへ−京都の道と町」
 秋山元秀(滋賀大学教育学部教授)
◆講演3「ひとを育み、まちが育てる楽しいミュージアム」
 染川香澄(ハンズ・オン・プランニング代表)
◆総括
 金坂清則(京都大学大学院人間・環境研究科教授)

◎開催日等
◆日時:2002年3月22日(金)13:30〜17:00
◆場所:キャンパスプラザ京都 5F第1講義室
 京都市下京区西洞院通塩小路下ル
 Tel: 075-353-9111
 JR京都駅ビル駐車場西側・京都中央郵便局西側
 JR・近鉄京都駅中央改札口より徒歩5分
◆定員:300名
◆参加費:無料

◎申込み方法
こちらの≪↓≫参加申し込みページ からお申込みください。
http://www.issr-kyoto.or.jp/event/entry.html
入場証等は発行いたしませんので、直接会場受付までお越しください。
なお、会場の都合により、申込みが多数の場合は、
定員になり次第締め切らせていただきます。
本件に関するお問い合せ等は、下記連絡先までお願いします。
社団法人システム科学研究所
〒604-8223
京都市中京区新町通四条上ル小結棚町428番地(新町アイエスビル)
調査研究部 担当者氏名 酒井(弘)
Tel 075-221-3022 Fax 075-231-4404
E-mail:krm2002@issr-kyoto.or.jp

■□萬代ミュージアム、ホームページ開設のお知らせ

♪.池尻哲哉さん(萬代ミュージアム)からの情報です。

>20世紀から21世紀へとなり、
>世界は新世紀の開幕となる節目を迎えました。
>後から後から、絶えることなく新しく大きな波が浜辺に打ち寄せるが如く、
>文化・美術界にも、特にここ近年、将来の変革を促がすかもしれない
>萌芽の息吹の気配が強く感じられる様になりました。
>この思いを世に問いかける手段として
>パーソナルコンピュータとインターネットの普及が、
>我々にも中華文物コレクションを世界中の人達に紹介する時を得ました。
>機会が到来すれば一般公開して皆様と「実物」を通して
>「美」を共有しあえるのを楽しみに、
>先ずは、このインターネット萬代ミュージアムのホームページから
>スタートさせていただきます。
>
>厳選した中国歴代名窯陶磁器270点から処女航海いたします。
>萬代美術館でご覧いただけます。
>
>唐時代(五代)以前、18点。
>宋時代、汝官窯10点、官窯11点、哥窯11点、釣窯8点、
>定窯21点、耀州窯12点、青白磁2点、
>竜泉窯14点、建窯2点、吉州窯6点、磁州窯8点。
>元時代景徳鎮窯33点。
>明時代、永楽窯27点、宣徳窯36点、成化窯26点、
>弘治窯2点、正徳窯4点、嘉靖窯5点、
>隆慶窯1点、萬暦窯10点。   その他3点。
>
>以上270点を収録しています。
>
>URL:は、 http://www.angel.ne.jp/ ̄mandai-museum/mmindex.html
>です。

■□ 文化環境研究所ジャーナルが更新されました

文化環境研究所ジャーナルが更新されました。
よろしければご一読ください。
(次回は4月5日ごろの更新の予定です。)
http://db.bunkanken.com/journal/journal.php3

[掲載記事]
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1.ROM(Royal Ontario Museum)で生態系を伝える
  良いデザインを見た/高畠千尋
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  デザイナーである著者は、対象となるテーマや場所をデザイナーが
  十分考える力がなくては「良いデザイン」生まれないと考えている。
  オンタリオ博物館の事例を紹介しながら
 「良いデザイン」について考察する。

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2.まちとアートと人と
  2つのアートプロジェクトの事例から(後編)/ 下倉久美
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   昨秋、準備段階で紹介いただいた
  「代官山インスタレーション’01」と
  「立川国際芸術祭2001」の成果について報告いただきます。
  アートがまちづくりの原動力となり得たのでしょうか?

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3.アフガン戦争取材と報道革命/渡辺裕一
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  IT技術が、放送ジャーナリズムの世界に革命を起こしつつある。
  個人が、世界中どこからでもTVの生中継を
  することができるようになったのだ。
  その最初の例を、アフガン戦争取材の現場から報告する。

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4. 「エル・ブジ」に見たスペインの血/城ヶ崎祐子
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  全世界の料理人や食通の間で今最も注目されている
  レストラン「エル・ブジ」。
  料理のコンセプトはスペインの天才らしく「再構築」だそうです。
  東京でその味を体験した著者から報告いただきます。

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5.夜の商店街がミュージアムストリートと化す芝居絵の世界
 ‐高知県赤岡町の絵金まつり‐/高橋信裕
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  看板絵画のルーツと言われる「芝居絵」を資源に、
  町おこしを続ける高知県赤岡町の「絵金まつり」の紹介です。


■□人と自然が織りなす里地環境づくりシンポジウム
  21世紀の持続可能社会・里地里山をデザインする

人と自然が織りなす里地環境づくりシンポジウム
21世紀の持続可能社会・里地里山をデザインする

◎日時:平成14年3月10日(日)12時開場/13時開演/17時終了
◎場所:郵便局コミュニティーセンターホール
(千葉県印西市高花「高花郵便局」隣)
◎参加費:無料(事前受付先着500名のみ)

◎プログラム予定
  • スライドショウ/12時15分〜12時50分

    −第1回から18回までのイオン里地里山保全活動の紹介−

  • シンポジウム/13時00分〜16時45分

    司会/ケビン・ショート・竹田純一

    1. 里地里山保全施策の全体像
    2. 風/水/土/石:土木工法を見直す/ビオトープ/生物多様性
    3. 農/食/火/市:食文化の中心を見つめ直す
    4. 森/山/樹木/竹:森林整備/窯づくり/小屋造り/舗道/拠点整備
    5. 集落/交流/担い手:里地機能圏域ディスカッション

  • パネルディスカッション「21世紀の里地里山をデザインする」

    大島康行/自然環境研究センター理事長
    内藤正明/京都大学大学院環境地球工学研究科教授
    福留脩文/西日本科学技術研究所 所長
    根岸久子/農林中金総合研究所研究員
    中川重年/神奈川県自然環境保全センター研究部
    河原利和/集落デザイン研究者
    桜井薫/小川町自然エネルギー学校

  • 会場までの交通

    都営地下鉄直通北総公団線「千葉ニュータウン中央」南口徒歩30分
    バス・高花行き「高花2丁目」または「公園前」。駐車場あり

  • 申込み

    氏名、性別、年齢、所属、住所、電話番号、メールアドレスを明記の上、
    メールまたはFAXで申込み下さい。
    里地ネットワーク
    〒105-0003 東京都港区西新橋1-17-4
     西新橋YKビル6F(財)水と緑の惑星保全機構内
    Tel 03-3500-3559
    Fax 03-3500-3841
    E-mail QWS04137@nifty.ne.jp
    [関連URL] http://member.nifty.ne.jp/satoch


−今号の話題−

■□ サイン整備をきっかけにした「まちづくり」 (前編)
  ‐茨城県 龍ヶ崎市の事例‐

わたしたちの身の回りには、様々なサインが存在します。

商業施設や民間のオフィスビルなどでは、
その「場」のコンセプトをモチーフにデザインされた
個性的なサインを見ることができます。
反面、街中でよく見かける車両を誘導するサインなどは、
色づかいを始め、使用する字体やその形状について
様々な製作に関わるきまりごとが存在するため、
個性的なデザインが生まれにくく、
街の景観や風景にあまりマッチしていない
といった声も聞かれています。

今号の話題では、次号とあわせて
平成11年、茨城県龍ヶ崎市で整備された
誘導サインについて紹介します。

「機能的で誰にでもわかりやすい」サインであることはもちろん、
様々な制約から個性的なデザインが生まれにくい車両誘導サインを
「周辺環境と調和」させつつ、「まちの魅力づくり」につなげることを
念頭に整備が進められました。
■茨城県南端に位置する首都近郊型都市 ‐龍ケ崎‐

19世紀前半以前から伝承されたと考えられる郷土芸能
「撞舞(つくまい)」を始め、
歴史的・民俗的な文化財が人々の生活に色濃く残る龍ケ崎市。
近年までは、首都圏近郊のごく普通の農村型都市でした。
しかしJR上野駅から常磐線にて約50分という距離にあるため、
現在ではニュータウン計画と工業団地の開発による
人口約7.8万人の首都近郊型都市へと変貌しつつあり、
職住接近による活力ある都市づくりが進められている最中です。
その一環として平成11年、市内にある公共施設へ、
人と車をわかりやすく誘導するサインの整備が行われました。

■地域の特色をモチーフにしたデザイン

秋田県八竜町の呼びかけで、
昭和63年から開催されている「ドラゴンサミット」。
全国の「竜」「龍」の字がつく市町村が毎年一同に会し、
地域づくりなど共通のテーマで話し合いが持たれます。
このように龍ヶ崎では市の名前に「龍」がついていることから、
色々な場面で「龍」が登場してきます。
一例を紹介しますと、市のマークである市章は、
天に昇る龍と、発展する龍ケ崎市のイメージを重ね合わせ、
龍が3本の爪で玉をつかんでいる様子をデザインしたものを
使っています。
また市内を走るバスの車体にも、
龍をあしらったデザインが施されるなど、
地域の個性を表現するため多くの場面で「龍」を活用しています。
今回のサインもこの「龍」をモチーフに
地場の特徴を表現しようとしています。

■機能的でわかりやすいサイン

車両誘導サインは、主に運転しながら見るので
多くの情報を盤面で提供することは難しいとされています。
言い換えれば、効果的な誘導とは、
その場で一番必要とされる情報を提供することにあります。
今回のサイン整備に際し、
まず市の骨格をなす「基本軸となる道路(基本軸道路)」と、
それを「補助する道路(補助軸道路)」の整理を行いました。
すなわち、市の東西南北を貫通し、
他市町村とつながる国道・県道レベルの道路を「基本軸道路」に、
一日3,000台以上の交通量を有する市道クラスの道路を
「補助軸道路」に設定しました。
続いて、具体的にサインを設置する箇所(ここでは拠点と呼びます)
についての設定です。
拠点としては下記のようなポイントに設定しました。

●拠点1.‐市境点‐
→ 国道や県道などにおける市の境界
●拠点2. ‐大型誘導拠点‐
→ 基本軸の道路が交わる交差点
●拠点3. ‐中型誘導拠点‐
→ 基本軸の道路上もしくは、誘導の軸となる道路上で、
  施設への導入部となる曲がり角
●拠点4. ‐小型誘導拠点‐
→ 軸上ではないが、施設への誘導が必要と思われる曲がり角

以上、道路軸にある拠点に対して、
必要なサインを設置する考えで配置されました。

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次号では、各拠点にどのようなサインが設置されたか?
また試みられた市民参加について紹介します。


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