<文化環境研究所 News> 第40号
2002.5.15発行

今号の話題では、
開園120周年記念催事の一環で行われた「上野動物園の歴史ツアー」と
動物解説員によるガイドツアーについて、次号にわたって紹介します。

−お知らせ−

■□「海環境と生物および沿岸環境修復技術に関するシンポジウム」
  特別講演と東海大学海洋調査研修船「望星丸」の一般公開
  (広島県福山市)  

平成14年5月17・18日、広島県福山市において
「海環境と生物および沿岸環境修復技術に関するシンポジウム」
が開催されます。(シンポの詳細はこちら≪↓≫をご覧下さい)
http://www3.scc.u-tokai.ac.jp/news/symposium/fukuyama0517.pdf
シンポジウムにあわせて開かれる特別講演と
東海大学海洋調査研修船「望星丸」の一般公開について
お知らせいたします。

今年、広島県立美術館(5月24日〜6月23日)と、
新潟県立歴史博物館(10月19日〜11月24日)で開催予定です。
また、巡回展のホームページも開設されましたので是非ご覧下さい。
http://www.kustos.ac/janm/index2.html
(以下、全米日系人博物館ホームページから転載いたしました)

◎特別講演
開催日:平成14年5月18日(土)
開催時間:13:30〜16:30
開催場所:サンピア福山(福山市緑町9-7)http://www.kjp.or.jp/hp_78/
入場無料(一般公開されます)
講演予定

  1. 瀬戸内海の生態系の変遷−漁業生産とクラゲ類の動向から見る
    上 真一(広島大学教授)
    座長/田中博之(水産総合研究センター)
  2. セントローレンス川の浄化作戦
    Desjardins,S.博士(LDS コンサルタント)
    座長/渡部要一(港湾空港技術研究所)
  3. >
  4. カブトガニは絶滅を免れるか
    澤本彰三(東海大学) ◎東海大学海洋調査研修船「望星丸」一般公開

公開日:平成14年5月19日(日)
公開時間:10:00〜16:00
公開場所:箕沖岸壁(福山市)
公開内容:船上サイエンス・ラボ(プランクトン観察・海水分析など)、
     クイズラリー他
問合せ先:海環境シンポ実行委員会事務局
清水市折戸3−20−1
東海大学海洋学部 海洋土木工学科内
Tel:0543-34-0411(内2265) 0543-37-0921
Fax:0543-34-9768
E-mail:fukue@scc.u-tokai.ac.jp
[東海大学清水校舎] http://www.scc.u-tokai.ac.jp/index-j.html


■□シンポジウム「活動するミュージアム」としての大阪
  〜これからの、文化によるまちづくりとは?〜

大阪の歴史や文化、魅力ある場づくりに関与する行政マン、
民間企業社員、博物館学芸員から構成される
「大阪ミュージアム文化都市研究会」。
研究会では、大阪で取り組まれている
歴史や地域文化を生かした住民主導のまちづくりへの試み、
小さな個性的な拠点からの発信、
古いスペースが新たなコンセプトで再生されるような動きなどを
『博物的新大阪文化名鑑』としてまとめました。
シンポジウムではこの名鑑に紹介されている
ユニークな活動を実践されている方々の事例発表などを参考に、
文化都市としての大阪の可能性を探るものです。

日時:6月6日(木)16:00〜
会場:應典院(大阪市天王寺区下寺町1−1−27)
行き方はこちらへ→ http://www.outenin.com/otenin_6_1.html
参加費:(交流会飲食代として)1000円
定員:100名 (予約先着順)
参加者の方には、『博物的新大阪文化名鑑』をお渡しします。

プログラム(案)
◆第一部 16:00〜
◎ご挨拶にかえて(シンポジウムの趣旨説明、問題提起)
◎新たな街文化創造ムーブメント(活動事例紹介)

  1. 赤レンガ倉庫からの文化芸術発信 アートアポリア
    乾 正一(大阪市立芸術創造館館長)
  2. パフォーマンスとしての町屋改装から再生サロンとしての実験を続ける
    SALON DE AManTO(天人)
    JUN(パフォーマー)
  3. ライフスタイル提案型の街づくりプロデュース
    西区京町堀〜新町での事例
    吉川稔(オーブ株式会社代表取締役)
  4. からほり倶楽部 空堀商店街界隈長屋再生プロジェクト
    六波羅雅一(からほり倶楽部代表・建築家)
  5. 平野郷 まちと歴史と人とのまじわり
    川口良仁(平野の町づくりを考える会事務局)

◎トーク「大阪ミュージアム文化都市研究会」をはじめとする、
 地域への取り組み
  橋爪紳也(大阪市立大学大学院文学研究科助教授)
  安達純(大阪ガスエネルギー文化研究所所長)

◆第二部 18:10〜
◎パネルデイスカッション
 新しい地域ぐるみ博物館 都市型エコミュージアムとしての可能性
 パネリスト
  大原一興(横浜国立大学大学院助教授)
  北村 敏(大田区立郷土博物館学芸員)
  川口良仁(平野の町づくりを考える会事務局・全興寺住職)
 コーデイネーター
  橋爪紳也(大阪市立大学大学院文学研究科助教授)

◆第三部 19:30〜
◎交流会

お問い合わせ 電話06―6228―3315
KBI(関西ビジネスインフォメーション株式会社)内
大阪まちづくりシンポジウム事務局:担当飯塚
お申し込みは氏名、職業、所属、連絡先(住所・電話)を明記の上、
FAX 06―6228―3302
Eメール museum@kbicom.net
にてお申し込み下さい。


■□文化環境研究所ジャーナルが更新されました

文化環境研究所ジャーナルが更新されました。
よろしければご一読ください。
(次回は6月5日ごろの更新の予定です。)
http://db.bunkanken.com/journal/journal.php3

[掲載記事]
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1.地域の生物を絶滅から守れるか −博物館の役割− /尾崎煙雄
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筆者は昨年、
冬の房総丘陵で絶滅の危機に瀕する樹木調査を実施した。
進行の速度が上がりつつある絶滅から地域の自然をいかに守るか?
博物館がいかに役割を果すか?
  この調査を通した考察を行います。

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2.異文化に暮らす子どもたち(その2)
−現地校における子どもの不適応−/栗原祐司
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異文化に囲まれて外国に暮らす
日本の子どもたちの教育環境について、
ニューヨークの事例を中心に紹介する「異文化に暮らす子どもたち」。
二回目は現地校における子どもの不適応について考察します。

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3.学社融合の先にあるもの
−見せる博物館から「魅せる」博物館へ− /二宮典子
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TV電話や教材を用いた遠隔授業実施などを通し、
博物館と学校の連携についての実証的な実験が平成12・13年度、
九州で行われました。活動事例の紹介と考察を、
事業のコーディネイト役をつとめた著者が行います。

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4.フラワーパークもセレクト化の時代に
「あしかがフラワーパーク」に見る集客力ある事業マネジメント
/藤崎健吉
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日本で初めて大藤の移植に成功した「あしかがフラワーパーク」。
園内は花だけでなく、自然環境を大切にしながら、
人にやさしい環境づくりを行っています。

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5.インタープリター養成の地を行く
 −ウィスコンシン大学スティブンスポイント校−/津田雅人
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全米の国立公園に人材を輩出している
ウィスコンシン大学スティブンスポイント校。
キャンパスに隣接する自然保護区において、
実に様々なトレーニングが行われている。


−今号の話題−

■□動物園におけるインタープリテーション
  上野動物園の歴史ツアーと動物解説員によるガイドツアー(前編)

明治25年、農商務省博物局所管の博物館の付属施設として開設した
上野動物園(現在の正式名称は東京都恩賜上野動物園)は、
今年で開園120周年を迎えました。
開設日にあたる3月20日近辺には、
開園120周年をお祝いする沢山の催し物が実施されました。

今号の話題では、
開園120周年記念催事の一環で行われた「上野動物園の歴史ツアー」と
動物解説員によるガイドツアーについて、次号にわたって紹介します。

■他園にも影響を与えた「動物解説員」

現在、上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園の
3つの東京都の動物園・水族園では、
動物解説員と呼ばれる専門家を園内に配し、
飼育展示されている動物の生態や見方など
来園者に対して、わかりやすく説明するガイドツアーを行っています。

業務の中心である動物の飼育を飛び越え、
来園者に対する展示解説まで踏み込む画期的な試みとされ、
他の動物園・水族園にも大きな影響を与えました。
現在では動物解説員によるガイドツアーは、
各園において、なくてはならない目玉的に成長しつつあるようです。

今回実施された「上野動物園の歴史ツアー」も、
この動物解説員により実施されました。

■色々なテーマが用意されているガイドツアー

ガイドツアーは、各園とも色々なテーマが用意されており、
開園日であれば毎日、何がしかのガイドツアーが実施されています。
(所要時間はおおよそ45分、参加無料です。)
ここで上野動物園で行っているガイドツアーについて紹介します。

上野動物園には、戦前につくられた「サル山」から、
新しい手法を取り入れ建設された
「ゴリラとトラのすむ森」や「両性爬虫類館」など、
実に新旧さまざまな空間の中で動物を飼育しています。
その動物たちを、ひとつのテーマにしたがって観察していくのが、
上野動物園におけるガイドツアーの特色です。

財団法人東京動物園協会発行のパンフレット
『動物解説員によるガイドツアー』によると上野動物園では現在、
下記のようなガイドツアーが実施されています。

<動物たちが食べるもの>
動物たちが動物園や野生で何を食べているのかだけでなく、
どのように食べるか、そのためにどんな体つきになっているのか
まで含めて観察・解説します。

<水辺の動物>
水の中とはどのような環境なのでしょうか?
動物たちは、なぜ、
そしてどのように水に入って暮らしているのでしょうか?
動物と水とのかかわりを探ります。

<サルの世界>
ひとくちにサルといっても、たくさんの種類があり、
さまざまなくらしがあります。
くらべてみると、それぞれが意外なほどちがうことが発見できます。
(以上『動物解説員によるガイドツアー』より転載)

その他には、
<動物の親子>
<草原の動物たち>
<夜、活動するどうぶつたち>
<小獣館の動物>
<ワニ・カメ・ヘビ・トカゲ>
<鳥たちの世界>
<滅びゆく動物たち>
<不忍池めぐり>
<森で暮らす動物>
<動物の足さばき>
などのテーマでも行っています。

次号では、開園120周年記念催事の一環で行われた
「上野動物園の歴史ツアー」について紹介します。


皆さんの「おススメ」情報がありましたらご紹介ください。
info@bunkanken.comまでお送り下さい。
ご紹介した行事等のお問い合わせは各連絡先まで、直接お願いいたします。