<文化環境研究所 News> 第43号
2002.6.28発行

今号の話題では、先日発行された報告書
「ミュージアム・エデュテインメント」〜博物館 楽修 講座〜
“ミュージアム・リレー”第50走達成記念行事報告
について紹介します。

−お知らせ−

■□国際山岳年・国際エコツーリズム年記念
  山岳エコツーリズム・フェスティバルin北海道2002

2002年は「国際山岳年」「国際エコツーリズム年」にあたります。
日本では北海道の旭川市と上川町で
「国際山岳年」「国際エコツーリズム年」を記念した
山岳エコツーリズム・フェスティバルin北海道2002が開催されます。
(申込み期日が本日6/28ですので、参加申込みはお早めに!)

開催日:2002年7月12日(金)〜14日(日)
開催地:北海道旭川市、上川町
参加費:3,000円(ウエルカムパーティ費、エコツアー参加費は別途

シンポジウムプログラム(予定)

◎7月12日(金) 前夜祭(旭川パレスホテル・グランドホール)
16:00 開会式

17:00 基調講演 国際山岳年とこれからの登山のあり方 田部井淳子(登山家)

18:00 ウェルカム・パーティ(パレスホテル・パレスホール)
    チカップニ・アイヌ民族文化保存会による歓迎の古典舞踊

◎7月13日(土)旭川シンポジウム
会場:旭川パレスホテル・グランドホール
テーマ:山岳エコツーリズム、自然ガイド養成、世界遺産、先住民の関わり
09:30 基調講演1
    エコツーリズム先進国、オーストラリアから考えるエコツーリズム
    小林寛子(プロマークジャパン代表)

10:30 基調講演2
    山岳の環境・持続可能なエコツーリズムを
    推進するためのユネスコの役割
    トーマス・シャーフ(ユネスコ・MABプログラム)

分科会(三会場で開催されます)
13:00-17:30 分科会1(会場:旭川トーヨーホテル 翡翠の間)
    エコツーリズム推奨制度 日本型エコツーリズム推奨制度
    下村彰男(東京大学大学院教授)
    北海道での推奨制度に関わる現状と必要性について
    小野有五(北海道大学教授)
    パネルディスカッション「北海道での推奨制度のあり方」
    コーディネーター 高木晴光(NPO法人ねおす代表)
    パネリスト    工藤達人(北海道アウトドア協会理事)
             三木昇(北ノ自然伝習所主催)
             寺崎竜雄(財団法人日本交通公社)
             北海道観光振興課

13:00-15:00 分科会2(会場:旭川トーヨーホテル 丹頂の間)
    大雪山と世界遺産
    コーディネーター 寺島一男(大雪と石狩の自然を守る会代表)
    パネリスト    トーマス・シャーフ(ユネスコ・MABプログラム)
             岩槻邦男(MAB日本代表)
             辻井達一(北海道環境財団)
             俵浩造(北海道自然保護協会会長)

15:30-17:20  分科会3(会場:旭川トーヨーホテル・丹頂の間)
    先住民とエコツーリズム
    コーディネーター 小野有五(北大教授)
    パネリスト    川村シンリツ・エオリパック・アイヌ
            (川村アイヌ民族記念館館長)
             貝澤耕一(チコナイ代表)
             ケリー・ブラウン
            (カナダ先住民・ヘイルツック民族評議会)

17:30-18:30 まとめ(会場:旭川トーヨーホテル 丹頂の間)

◎7月14日(日)上川シンポジウム
会場:上川カミングホール
テーマ:山岳自然環境の魅力とインパクト,これからの山岳国立公園のあり方

09:30 基調講演 世界の登山道を歩いて 小疇尚(明治大学教授)

10:30-12:30 分科会4
    大雪山における生物多様性
    コーディネーター 佐藤謙(北海学園大学)
    パネリスト    高橋伸幸(北海学園大学)
             川辺百樹(ひがし大雪博物館)
             保田信紀(層雲峡ビジターセンター)

10:30-12:30 分科会5
    登山者からみた山岳地域のオーバーユース
    コーディネーター 舟根章(日本山岳会)
    パネリスト    堀井昌子(HAT-J)
             辻井達一・大蔵喜福(日本山岳会)
             阿地政美(旭川山岳会)

13:30-15:30 分科会6
    登山道侵食と管理
    コーディネーター 渡辺悌二(北海道大学助教授)
    パネリスト    環境省
             福留脩文(西日本科学技術研究所)
             宮川浩(自然環境研究センター)
             佐藤謙(北海学園大学)

13:30-15:30 分科会7
    トイレから考える登山利用のあり方
    コーディネーター 愛甲哲也(北海道大学)
    パネリスト    横須賀邦子(山のトイレを考える会)
             佐藤文彦(層雲峡観光協会)
             森武昭(日本山岳会)
             北海道自然環境課

15:45-17:30 総合討論
    自然環境への私たちのインパクトを少なくした、
    21世紀の山岳国立公園のあり方を考えます。
    コーディネーター 辻井達一(北海道環境財団)
    パネリスト    環境省
             藤巻裕蔵(帯広畜産大学)
             小林昭裕(専修大学北海道)
             八巻一成(森林総研北海道)

シンポジウム問い合わせ先:りんゆう観光 TEL:011-711-7106
締め切り:6月28日(金) 締め切り間近です!!
その他の問合せ先: 事務局 株式会社 コスモス
札幌市中央区南3条西6丁目 セザール札幌301 〒060-0063
電話: 011-222-4383 ファックス011-221-6564
[関連するサイト] http://www.ecotourism.gr.jp/hokkaido.htm


■□新刊図書の紹介
  『エコツーリズム教本 先進国オーストラリアに学ぶ実践ガイド』

文化環境研究所の発行物やホームページの中でも
自然環境と観光のバランスが上手に取れた
オーストラリアの事例を紹介したことがありますが、
そのオーストラリアの事例がふんだんに盛込まれた本が
今年の4月、平凡社から発行されました。

『エコツーリズム教本 先進国オーストラリアに学ぶ実践ガイド』
スービートン=著 小林英俊=訳
定価:本体 2400円  平凡社

本書は現在、オーストラリアのラ・トローブ大学で
観光学とホスピタリティ・プログラムの上級講師等を務めている
スー・ビートンさんが1998年に表した
Eco Tourism: A Practical for Rural Communities(原題)を
小林英俊(財団法人日本交通公社)さんが翻訳したものです。

国内でもエコツーリズムの理論や
学問的な研究材料として解説する図書は発行されていますが、
エコツーリズムを実践する人の立場に立った、
いわゆる現場の知恵やノウハウが見えてくる本は
あまり発行されていませんでした。
この本では現場サイドでいま何が問題とされ、
どのような方策が考えられるかなどを
懇切丁寧に説明しているのが特徴です。

また、オーストラリアにおける事例が豊富に掲載されており、
その事例もツアー形態だけに偏るのでなく、
建築から解説計画、マーケティング等々、
幅広い分野まで触れられているのももうひとつの特徴と言えるでしょう。
「エコツーリズム」に興味のある方に一読をお勧めする本です。

≪目次 抜粋≫
第l章 エコツーリズムとは何か
    エコツーリズムの規模
    ・エコツーリズムの開発形態
    ・エコツーリズムの活動の範囲
    地元社会へのプラスの効果
    ・経済へのプラスの効果
    ・環境へのプラス効果
    ・見えない(無形の)プラス効果
第2章 エツーリストとは?
    エコツーリストの特徴
    ・ロイ モーガン ヴアリューセグメント
    ・年齢
    ・教育レベルと収入
    ・エコツーリストの環境行動
    ・宿泊施設の嗜好
    ・季節変動
    ・潜在的エコツーリスト対実際のエコツーリスト
    ・外国人エコツーリスト
    エコツーリストの旅行欲求
    エコツーリストヘの情報・教育の必要性
    ・言葉による解説
    ・静的な解説
    ・ツアー前後の情報提供
    ・エコツーリストに対する解説の重要性
    ・ツアー運営への直接的な参画
    ・エコツーリストからのフイードパック
第3章 エコツーリズム開発における地域コミュニティーとの協力
    コミュニティーとは何か
    ・コミュニティーの協力・参加
    ・コミュニティー参加の難しさ
    地方自治体の役割
    ・地方議会の意思決定に影響を及ぽすもの
    ・地方議会へのアフローチ方法
    先住民族コミュニティーとの関わり
    ・慣習・意思決定のフロセス理解の重要性
    ・先住民ツーリズムの落とし穴
    エコツーリズムと文化
    特別イベント――コミュニティーによる究極のツーリズム活動
    ・特別イベント開発戦略
    ・ネットワーキングの重要性
第4章 環境に配慮したエコツーリズムの開発・運営
    資源の管理
    ・適正収容力
    ・環境・社会への負荷を最小限にする方策
    ・世界遺産登録
    エコツアーの計画及び実施
    ・エネルギーや水利用を最小限にするツアー運営方法
    ・下水及び廃水処理
    ・環境への負荷を最小限にする方策
    ・環境管理面でのパートナーシツプ
    ランドケア
第5章 環境に配慮したエコツーリズム施設の開発
    建築デザイン
    ・建築規制と環境影響アセスメント
    ・海洋開発
    ・アクセスルート、小径、ボードウォークの建設
    ・省エネ型デザイン及び建設
    ・廃棄物削減方法
    環境に対する倫理及び規制
    ・環境対策プラン
第6章 エコツアーオペレーター成功への道
    ツーリズムビジネスを始めるにあたって
    エコツアーオペレーターの経営管理
    ・事業計画
    ・ネットワーキング
    ・マーケティング
    ・マーケティングミックスと5P
    ・マーケティングプラン
    ・調査
    ・商品開発
    ・販売促進(プロモーション)
    ・協同マーケティング
    ・国際マーケティング
    ・マーケティング手段としての環境ポリシー
    実践規範と認証システム
    ・エコツーリズムの認証システム
第7章 経済的持続可能なエコツーリズム経営
    流通
    ・国内市場
    ・海外市場
    ・ツアー予約窓口
    ・協同流通と予約網
    代売手教科
    パッケージ化(パッケージング)
    観光ビジネスに関わる法律
    ・消費者保護法
    ・機密情報の利用
    ・著作権保護
    ・契約
    公共責任保険
    ・どのようなときに業務上の責任となるか
    ・公有地での法的責任
    欧州連合(EC)指令


■□Cultivate17号が発行されました

今号の特集は『博物館と学校』です。

◎学校というフォーマルな学習組織に対してインフォーマルな
 学びのネットワークの構築を
 無藤 隆/お茶ノ水女子大学教授
◎ネットワーク化された多様なプログラムづくりが
 新しい教育のフィールドを拓く
 高田浩二/海の中道海洋生態科学館学芸部長
◎現代的課題を専門領域とする施設としての博物館独自の学習手法開発を
 廣瀬隆人/宇都宮大学助教授
◎「日本人学校と博物館」
 栗原裕司/ニューヨーク日本人教育審議会教育文化交流センター
      国際ディレクター
◎博物館と学校がつくる総合的な学習
 子どもの側に立った学校教育支援を実現するための博物館の取り組み
 岸田隆博/兵庫県立人と自然の博物館情報管理課指導主事
◎阿蘇火山博物館と地域、そして学校との連携
 池辺伸一郎/阿蘇火山博物館館長
◎博物館と学校教育のコラボレーションによる
 継続的・計画的な授業の実践
−みのかも文化の森 美濃加茂市民ミュージアム−
 古田哲也/美濃加茂市教育委員会学校教育課課長補佐
◎学校が博物館に求めるもの、望むこと
 早瀬長利/茨城県猿島郡総和町立総和中学校校長

Cultivate17号をお読みになりたい方、
1部1,000円(送料込み) にておわけいたします。
またバックナンバーも1部1,000円(送料込み)にて頒布しております。
ご希望の方は、希望する号数と冊数・名前・住所・電話番号を記入の上、
info@bunkanken.comまでE-mailにてお送りください。
バックナンバーについては、こちら≪↓≫をご覧ください。
http://www.bunkanken.com/library/library_frame.html
(なお15号、11号、9号は在庫がありません。)


−今号の話題−

■□「ミュージアム・エデュテインメント」〜博物館 楽修 講座〜
  “ミュージアム・リレー”第50走達成記念行事報告 発行のお知らせ

国際観光地「箱根」を抱える神奈川県西部地域には、
実に様々なジャンルのミュージアムが存在します。
平成8年に発足した「神奈川県西部地域ミュージアムズ連絡会」
(愛称:WESKAMS ウエスカムズ)は、
この神奈川県西部地域における
ミュージアム同士の緩やかなネットワーク化と
これからのミュージアムを考えることを意図して、
当時、神奈川県立生命の星・地球博物館館長であった濱田隆士さんの
呼びかけで活動を開始しました。

WESKAMSの最もユニークな活動は、
平成9年10月から始められた「ミュージアム・リレー」です。
これはWESKAMSに加盟しているミュージアムを月1回、
訪問し合うイベントで、
ミュージアム関係者だけでなく、
学生や一般の人々もたくさん参加することで知られるようになりました。

ミュージアム・リレーは平成13年秋、
開催50回目に達し、それを記念する講演会とシンポジウムが
平成13年11月22、23日の二日、箱根で開催されました。
この時の講演とパネルディスカッションの記録や、
参加していた人の感想などを盛込んだ報告書(55頁)が発行されました。
巻末には今までどのようなミュージアム・リレーを実施してきたのか
その一覧やWESKAMSの概要についての資料も付されています。

この報告書100部程、文化環境研究所の手元に頂きましたので、
ご希望の方に無料で差し上げます。
ご希望の方は、下記のメールフォームに必要事項を記入の上
E-mail宛先 → info@bunkanken.comまで送信してください。
先着順で承りますのでお手元に届かない場合もあります。
何卒ご了承下さい。

*********************申込みメールフォーム**********************
「ミュージアム・エデュテインメント」〜博物館 楽修 講座〜
“ミュージアム・リレー”第50走達成記念行事報告 ≪ 希 望 ≫
氏名:
郵便番号:
送付先住所:
***********************************************************

≪目次 抜粋≫
目次
◎ “ミュージアム・リレー”第50走達成記念事業
  “ミュージアム・リレー”第50走達成記念事業プログラム
◎ プログラム第1日日
  開催館挨拶  青木洋一(神奈川県立生命の星・地球博物館館長)
  主催者挨拶  倉本昌昭(日本ミュージアム・マネージメント
         学会理事・関東支部長)
  シンポジウム ミュージアム・マネージメント21世紀の課題と展望
         コーディネイター
         濱田隆士(日本ミュージアム・マネージメント学会理事)
         パネリスト
         大月ヒロ子(ビッグバン アドバイザー)
         亀井修(千葉県立現代産業科学館)
         高橋信裕(JMMA事業戦略部会)
         水嶋英治(日本科学技術振興財団)

◎ プログラム第2日日
  開催館挨拶  鈴木隆敏(彫刻の森美術館館長)
  主催者挨拶  神奈川県西部地域ミュージアムズ連絡会を代表して
         青木洋一(神奈川県立生命の星・地球博物館館長)
  講演会    地域ミュージアム・ネットワーク活動と
         対話及び学校との連携
        1.美術館を楽しもう
         鈴木隆敏(彫刻の森美術館館長)
        2.ミュージアム・リレーと相互作用する生徒の意識
         池田功(宮澤学園湘南枚校長)
        3.博物館新時代に占める
         ミュージアム・ネットワークの重要性
         溝田隆士(WESKAMS特別顧問)

◎ シンポジウム・講演会への参加者から
        1.博物館の課題と展望(シンポジウムに参加して)
         牛島薫(千葉県中央博物館上席研究員)
        2.シンポジウム・講演会に参加して
         山本哲也(新潟県立歴史博物館主任学芸貝)
        3.シンポジウム・講演会に参加して」
         畠山康(神奈川県立歴史博物館館長)
        4.箱根の紅葉につつまれた博物館楽修
         50回重ねた“ミュージアム・リレー”を振り返る−
         沖津禎男
        資料1.「神奈川県西部地域ミュージアムズ連絡会」の概要
        資料2.“ミュージアム・リレー”第50走(回)までの
            活動内容及び関連活動

[関連するサイト]
http://www.bunkanken.com/today_universal/uni_hamada1.html
http://www.bunkanken.com/today_universal/cultivate12_2.pdf


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info@bunkanken.comまでお送り下さい。
ご紹介した行事等のお問い合わせは各連絡先まで、直接お願いいたします。