<文化環境研究所 News> 第44号
2002.7.15発行

今号の話題では、
今年の4月、開館した阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センターを紹介します。

−お知らせ−

■□高等学校の総合学習のための 海のワークショップ開催
  水族館で学ぶ海、インターネットで学ぶ海

♪.西 源二郎さん(東海大学海洋科学博物館)からの情報です。

>この夏に「海のワークショップ」水族館と
>インターネットで調べる海を開催します。
>主として学校の先生向けですが、興味のある方はご参加を歓迎します。
>
>●開催趣旨
>高校生の中には海に興味を持つ生徒も少なくないと思われます。
>しかし、実際に海に出かけて
>海や魚について調べるのは大変な困難が伴います。
>そこで、水族館を利用した「ミュージアムスクール」と、
>インターネットを利用 した「情報学習」によって、
>海をテーマにした「調べ学習」のワークショップを開催し、
>来年度から高校に導入される「総合的な学習の時間」への提案を行います。

◎開催日:2002年8月26日(月)〜28日(水)

◎プログラム予定
8月26日(月)13:00〜20:00 開催場所:東海大学海洋科学博物館
 1.講演:高校における総合学習の時間/鳩貝太郎(国立教育政策研究所)
 2.館内ガイドツアー
 3.実践報告:水族館で学ぶ生物/福田恵(元都立高校教諭)
 4.ウミホタルの発光観察
 5.大水槽前での夕食会
 6.夜の水族館観察
8月27日(火)09:00〜12:00 場所:東海大学海洋科学博物館
観察実技:水族館で学ぶ海の生き物
 1.魚類の泳ぎと形・呼吸と生態/西源二郎(東海大学海洋科学博物館)
 2.ベラ科魚類の性転換(解剖)/小林弘治(東海大学海洋科学博物館)
      13:00〜17:00 場所:海洋学部キャンパス
 インターネットで学ぶ海の科学
 3.海象データーの活用と処理法(実技)/田中博通(東海大学)
 4.衛星データーから水温を読む(実技)/岡田喜裕(東海大学)
 5.魚の泳ぎを利用したロボットの開発(解説見学)/加藤直三(東海大学)
8月28日(水)09:00〜12:00 場所:東海大学海洋科学博物館
 1.海の環境問題(ゴミとミズウオの解剖観察)久保田正(東海大学)
 2.まとめ
 3.東海大学海洋科学博物館 自由見学(終了後)
 オプション
 プランクトン採集、ビーチコーミングなどなど。

◎申込み先
東海大学海洋科学博物館 海のワークショップ係
〒424-8620 清水市三保2389 ?0543-34-2385 Fax0543-35-7095
http://www.scc.u-tokai.ac.jp/sectu/welcome.html

◎対象:主として高等学校理科教員(どの地域の先生も歓迎)
◎募集人数:20名(最大30名)
◎参加費:3,000円 宿泊費:12,000円(2泊食事6回、和室相部屋)
◎申込み期限:2002年7月25日(木)
応募が多数の場合は抽選、7月末日までに通知します。
◎申込み方法
住所、氏名(ふりがな)、生年月日、性別、学校名、電話、
宿泊の希望を記入の上
郵便、電話、Fax,E-Mail(sectu@scc.u-tokai.ac.jp)いずれかで
申し込み下さい。


■□CAMP夏のワークショップ、参加者募集開始!

2001年4月、京都の南、関西文化学術研究都市(けいはんな)に、
こどもたちの新しい「学び・遊び・表現方法」と、
それに必要な技術を研究する「大川センター」が開設しました。
CAMPは、この大川センターを主な活動の場とする
7歳から15歳の子どもたちを対象としたワークショップをさしています。
7月には米国・エクスプロラトリアムミュージアムの
モデスト・テームズさんを講師に招いて、
スピーカーやオリジナルロボットをつくります。
また8月には米国・マサチューセッツ工科大学(MIT)の
クリス・チクセントミハイさん、トランペット奏者の近藤等則さん、
ジャズトロンボーン奏者のジョージ・ルイスさんを講師にして、
音楽ワークショップを開催する予定です。

ワークショップの詳細や申込みはこちら≪↓≫からご覧になれます。
http://www.camp-k.com/workshop/index_4.html

[関連するサイト]
CAMP
http://www.camp-k.com/
「ものを創る、表現する」を通した、多面的な価値観共有の実現に向けて
http://db.bunkanken.com/journal/journal_data.php3?id=43


■□文化複合施設「御食国(みけつくに)会館」(仮称)の支配人、
  学芸員の募集(福井県小浜市)

奈良時代、朝廷に塩やアワビを献上し、
江戸時代末期には「鯖(さば)街道」の起点にもなった小浜市では、
来年9月に開館する「食」についての
文化複合施設「御食国会館」(仮称)の支配人、学芸員
各1人の募集を始めました。

施設では、献上品を書いた奈良時代の木簡などを展示した博物館、
地元の魚や野菜を使った料理教室、
越前和紙の紙すきを楽しむ伝統工芸コーナーなどを開設する予定です。

応募資格は、ともに60歳未満で、
支配人は企業などで企画、運営、管理に顕著な経験がある人、
学芸員は、学芸員の資格を持つ民俗学または歴史学専攻の人。
支配人は1カ月に50万円、学芸員は20万円が支給される。

応募者は7月31日までに履歴書のほか2,000字以内に「応募の動機」と
「まちづくりについての所見」をまとめて、
〒917-8585 小浜市大手町6-3、小浜市役所 食のまちづくり課まで。
?0770-53-1111

[小浜市役所] http://www.city.obama.fukui.jp/


■□阿蘇火山博物館20周年記念シンポジウム企画
  地域と学校を結ぶミュ−ジアム 総合的な学習の時間へのヒント

昭和57年、阿蘇・草千里に設置された阿蘇火山博物館は開設20周年を迎えました。
それを記念したシンポジウムが開催されます。

◎日時:平成14年8月24日(土)〜25日(日)
◎場所:国立阿蘇青年の家 http://www.aso-nyc.org/

◎プログラム予定

一日目 −8月24日(土)−
◆◇ 阿蘇こども探検隊「阿蘇と博物館は宝箱!?」
阿蘇をはじめ熊本県内の小中学生を招待し、阿蘇や博物館に対するイメ−ジ、
博物館に対する要望などについて意見を出し合ってもらう。
また、阿蘇火山博物館をワークシートをつかって探検し、
博物館のおもしろさについて再発見してもらう。
1.おはなし
阿蘇山は世界一?!(仮)/麻生弘幸(大津町 室小学校)
博物館っておもしろい!(仮)/梶原宏之(阿蘇たにびと博物館)
2.博物館でいろいろな発見をしよう!
火山博物館探検〜ワークシートをつかって探検〜
3.阿蘇探検フィールドワーク
「火山コ−ス」杵島岳
「歴史コ−ス」古坊中〜西巖殿寺〜阿蘇山上神社
「草原コ−ス」草千里ヶ浜
4.話し合い(ワ−クショップ形式)
阿蘇山や博物館の探検して感じたこと

二日目 −8月25日(日)−
◆◇ シンポジウム
阿蘇火山を学校教育に活用する 〜総合的な学習の時間へのヒント〜
学校関係者、教育関係者、子供を持つ親などを対象に、
今後学校教育をより有効に進めていく上で社会教育施設の果たす役割の重要性や
有用性について話を進める。
また「阿蘇」という素材を教育に活用する方策についても話題提供したい。

1.特別講演
阿蘇の魅力(仮)/光岡 明(作家)
阿蘇火山と学校教育(仮)/渡辺一徳(熊本大学)
2.講演
学校教育に対する博物館の役割(仮)/高田浩二(海の中道海洋生態科学館)
総合的学習の時間への博物館の活用(仮)/西岡智洋(熊本市立天明中学校)
3.事例発表
教育素材としての阿蘇と研究センタ−の役割(仮)
/須藤靖明(京都大学火山研究センター)
授業での博物館の活用/学校関係者より3事例を発表
博物館でしらべたこと、わかったこと/小中学校生徒より3事例を発表
博物館からみた学校との連携/博物館関係者より3事例を発表
4.童謡コンサ−ト
阿蘇の草原(矢部清子)
5.パネルディスカッション
テーマ:「地域と学校を結ぶミュ−ジアムの役割」
パネリスト
光岡明(作家)
渡辺一徳(熊本大学)
須藤靖明(京都大学火山研究センター)
西岡智洋(熊本市立天明中学校)
高田浩二(海の中道海洋生態科学館)
坂井賢二(熊本県阿蘇教育事務所)
坂元英俊(阿蘇地域振興デザインセンター)
高宮和代(阿蘇町在住:予定)
司会 池辺伸一郎(阿蘇火山博物館)
6.ポスターセッション(事例発表展示)
口頭での事例発表の他にいくつかのブ−スをもうけて、
学校と博物館の連携についての先進的事例を、
展示発表してもらう。(子どもたちからも募集する)

詳細なお問い合わせと申し込みは下記に直接お問い合わせください。
阿蘇火山博物館
〒869-2200 熊本県阿蘇郡阿蘇町草千里ヶ浜
Tel.0967-34-2111 Fax.0967-34-2115
E-mail info@asomuse.jp
[阿蘇火山博物館] http://www.asomuse.jp/volcano/index.html


■□文化環境研究所ジャーナルが更新されました。

文化環境研究所ジャーナルが更新されました。
よろしければご一読ください。
(次回は8月5日ごろの更新の予定です。)
http://db.bunkanken.com/journal/journal.php3

[掲載記事]
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1.私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。
  高知県大方町 砂浜美術館/水野聖子
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  海岸付近を泳ぐニタリクジラを一目見ようと
  多くの観光客が訪れる高知県大方町。
  町ではこのホエールウォッチングの他に、
 「砂浜美術館」という大方町のイメージづくりに
  欠くことのできない活動が行われています。

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2.実験農場を通して考える、「環境学習」「まちづくり」「食と農」
  などのソフトづくりに関する様々な可能性/藤崎健吉
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 「生産しない畑」をコンセプトにした藤崎健吉さんの実験農場。
  畑の農作業を通して、環境学習やまちづくり、
  農のエンターテイメント、食と農の安全・安心など、
  様々なソフトを生産することが実験農場のねらいです。

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3.スターウォーズと教育
  ージョージルーカス教育財団ー/今野恵理子
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 スターウォーズの生みの親、ジョージルーカスが教育のための財団
 を運営していることは知られていない。この財団と交流を続ける
 NECAの今野さんが、財団のチャレンジする教育について紹介する。

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4.「奄美パーク」にみる観光拠点の可能性/吉岡伸
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  昨年、奄美大島にオープンした奄美パーク。
  コラムではパークの中核となる展示施設「奄美の郷」に焦点をあて、
  内容の紹介と観光拠点としての可能性について考察します。

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5.博物館・美術館の存在が意味するもの
−文化を経済的発展と結びつけることへの、一つの提言−
 /高橋信裕
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  文化や芸術に関する新たな法律が整備され、
  制度面での環境は整えられつつあるかに見える。
  しかし、市民が文化・芸術に向き合う現実は、
  これまで以上に困難さを強いられている。


−今号の話題−

■□阪神・淡路大震災の経験と教訓を伝える施設
  −阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター−(前編)

平成7年1月17日、午前5時46分。
横浜市戸塚のマンションで就寝中だった筆者は、
建設工事のくい打ち作業で感じるような、
地中の鈍い衝撃感を体に受け、目が覚めました。

夜が明け、人々の活動が始まる時間になると、
TVでは、死者6,432名を出すにいたった大災害の様子を映し出し始め、
現実感の乏しかった地震の恐ろしさを再認識しました。

この震災を7年あまり経過した今年の4月、
神戸東部に位置する新都心HAT神戸に
「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」が開館しました。

今号の話題では、次号とあわせて、この施設を紹介いたします

■二期にまたがって行われる整備

人と防災未来センター(以下:センター)は、
阪神・淡路大震災の経験を後世に継承するとともに、
国内外の災害による被害軽減に貢献する目的で開設したものです。
総敷地面積1.28ha、建物面積18,400?にも及ぶ施設整備は、
二期にまたがって行われます。

まず第1期施設(地上7階、地下1階、建物面積約8,200?)が
今年の4月、オープン。続いて、平成15年春には、
第2期施設(地上7階、地下1階、建物面積約10,200?)が
開館予定です。

第2期施設では、国連を始めとする国内外の防災関係機関の入居と、
震災後にその重要性が指摘された心のケア面など
保健・医療・福祉分野に関わる機能が整備されます。

■人と防災未来センターの基本的な機能

センターの担う役割は、以下の4点があげられます。

1.実戦面を重視した震災対策等に関する総合的な調査研究

阪神・淡路大震災をはじめとする
大規模災害の経験や教訓・ノウハウについて、
研究員が防災関係機関の専門家や震災経験者等から
資料収集や詳細な聞き取りを行い、研究成果をとりまとめる。
あわせて、これからも起きるであろう震災等に対しての応急対応、
復旧・復興に生かせる実戦的な対策やシステムについて研究を行う。

2.大震災に関わる資料等の収集・保存・展示といのちの尊さの発信

大震災に関わる資料等の総合的・体系的な収集、整理保存、展示。
地震防災に関する知識の普及啓発を第1期施設で展開して行きます。
次年度オープンする第2期施設では、ヒューマンケアの理念や
それに関わる研究成果の発信を行っていきます。

3.震災対策等にかかる広域にわたる支援と実戦的な人材の育成

大規模地震発生時、被災地にむけて
センターの震災対策にかかる総合的・実戦的な能力を有する
人材を要請に応じて派遣。
また平常時は、総合的・実戦的な震災対策等に関わる人材の育成を実施。

今秋から全国の自治体関係者等を対象にした
「災害対策専門研修マネジメントコース」がスタートさせます。
(「災害対策専門研修マネジメントコース」詳細は、
 http://www.dri.ne.jp/ の中の「最新情報」でご覧いただけます。)

4.国内外の防災関係機関との交流・ネットワーク

来春、センターには、地震防災フロンティア研究センター・
アジア防災センター・国連地域開発センター防災計画兵庫事務所・
国連人道問題調整事務所(OCHA)・(財)兵庫県ヒューマンケア研究機構・
ひょうご健康福祉コミュニティカレッジなど、
国内外の防災関係機関が入居します。

組織や分野を超えた幅広い研究者の人的な交流にあわせて
インターネット等を活用した開かれた情報ネットワークの構築を
行う予定です。


皆さんの「おススメ」情報がありましたらご紹介ください。
info@bunkanken.comまでお送り下さい。
ご紹介した行事等のお問い合わせは各連絡先まで、直接お願いいたします。