■□阪神・淡路大震災の経験と教訓を伝える施設
−阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター−(前編)
平成7年1月17日、午前5時46分。
横浜市戸塚のマンションで就寝中だった筆者は、
建設工事のくい打ち作業で感じるような、
地中の鈍い衝撃感を体に受け、目が覚めました。
夜が明け、人々の活動が始まる時間になると、
TVでは、死者6,432名を出すにいたった大災害の様子を映し出し始め、
現実感の乏しかった地震の恐ろしさを再認識しました。
この震災を7年あまり経過した今年の4月、
神戸東部に位置する新都心HAT神戸に
「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」が開館しました。
今号の話題では、次号とあわせて、この施設を紹介いたします
■二期にまたがって行われる整備
人と防災未来センター(以下:センター)は、
阪神・淡路大震災の経験を後世に継承するとともに、
国内外の災害による被害軽減に貢献する目的で開設したものです。
総敷地面積1.28ha、建物面積18,400?にも及ぶ施設整備は、
二期にまたがって行われます。
まず第1期施設(地上7階、地下1階、建物面積約8,200?)が
今年の4月、オープン。続いて、平成15年春には、
第2期施設(地上7階、地下1階、建物面積約10,200?)が
開館予定です。
第2期施設では、国連を始めとする国内外の防災関係機関の入居と、
震災後にその重要性が指摘された心のケア面など
保健・医療・福祉分野に関わる機能が整備されます。
■人と防災未来センターの基本的な機能
センターの担う役割は、以下の4点があげられます。
1.実戦面を重視した震災対策等に関する総合的な調査研究
阪神・淡路大震災をはじめとする
大規模災害の経験や教訓・ノウハウについて、
研究員が防災関係機関の専門家や震災経験者等から
資料収集や詳細な聞き取りを行い、研究成果をとりまとめる。
あわせて、これからも起きるであろう震災等に対しての応急対応、
復旧・復興に生かせる実戦的な対策やシステムについて研究を行う。
2.大震災に関わる資料等の収集・保存・展示といのちの尊さの発信
大震災に関わる資料等の総合的・体系的な収集、整理保存、展示。
地震防災に関する知識の普及啓発を第1期施設で展開して行きます。
次年度オープンする第2期施設では、ヒューマンケアの理念や
それに関わる研究成果の発信を行っていきます。
3.震災対策等にかかる広域にわたる支援と実戦的な人材の育成
大規模地震発生時、被災地にむけて
センターの震災対策にかかる総合的・実戦的な能力を有する
人材を要請に応じて派遣。
また平常時は、総合的・実戦的な震災対策等に関わる人材の育成を実施。
今秋から全国の自治体関係者等を対象にした
「災害対策専門研修マネジメントコース」がスタートさせます。
(「災害対策専門研修マネジメントコース」詳細は、
http://www.dri.ne.jp/ の中の「最新情報」でご覧いただけます。)
4.国内外の防災関係機関との交流・ネットワーク
来春、センターには、地震防災フロンティア研究センター・
アジア防災センター・国連地域開発センター防災計画兵庫事務所・
国連人道問題調整事務所(OCHA)・(財)兵庫県ヒューマンケア研究機構・
ひょうご健康福祉コミュニティカレッジなど、
国内外の防災関係機関が入居します。
組織や分野を超えた幅広い研究者の人的な交流にあわせて
インターネット等を活用した開かれた情報ネットワークの構築を
行う予定です。
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