■□特別展示の紹介
2000年後の冒険ミュージアム
“川に埋もれた伝説の町〜草戸千軒”と“現代の美術”展
広島県立歴史博物館(広島県福山市)
二宮典子さん(岡山市デジタルミュージアム開設準備室)から、
福山市にある広島県立歴史博物館で開催されている
特別展示をご紹介いただきます。
特別展示は今月(9月)21日(日)まで開催しています。
お近くの人は、是非足をお運びください。
今年の夏、広島県立歴史博物館で、
「2000年後の冒険ミュージアム
"川に埋もれた伝説の町〜草戸千軒"と"現代の美術 "展」と題して、
草戸千軒町遺跡の出土品と美術作家柴川敏之の作品との
コラボレーションで企画されています。
私も、月1ペースで通い、いろいろと勉強させてもらいました。
私が感じたものをまとめてみました。
1.常設展と企画展の融和
現代の日常のもの(ゲームのコントローラやウルトラマン)が
2000年後の発掘品として作品化され
また草土千軒の発掘品も同様に展示されています。
好奇心をくすぐるようなワークシートに、展示物が何か想像して記入し、
常設展内で、正解を探す仕掛けになっています。
2.リピータ―を生むワークショップの開催(地域への関わり)
作品を拓本にする内容が主で、幼児から高校生まで楽しめます。
自分の作品は、博物館のエントランスに展示され、
循環型の展示になっています。一般応募以外にも積極的に学校、
団体に呼びかけた結果、ほぼ連日の申し込みがあり、
地元を中心に6000人を超える参加者がありました。
ワークショップに参加した子どもたちが、
自分の家族をつれて再来館するなど、リピータもたくさんあります。
3.ボランティアの多様性
この企画展の仕掛け人は、福山市立女子短期大学の柴川先生と、
所長の篠原さんの並々ならぬご努力があるのですが、
その人脈が十分に活かされ、従来の歴史系ボランティアに加え、
学生さん、美術系スタッフのサポートがありました。
そのため子どもたちも安心してワークショップが行えたと思います。
デザインや造作もかなりいい感じです。
みんなが楽しめる地域の博物館として、大好評で夏休みを終えました。
夏休みの入場者数も、昨年を大幅に越えるものとなりました。
地域性がうまく活かされたミュージアム活動のよい一例ではないかと
感じております。(以上)
--特別展 情報----------------------------------------------
会期:開催中 ≪9月21日(日)まで≫
時間:午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(祝休日の場合は開館)
入館料:高校生までは入場無料
一般 290 (220) 円 /大学生 210 (160) 円
( ) 内は20名以上の団体料金
会場:広島県立歴史博物館
〒720-0067 広島県福山市西町二丁目4番1号
TEL.084-931-2513 / FAX.084-931-2514
JR福山駅下車、北口から西へ400m
[URL] http://www.manabi.pref.hiroshima.jp/rekishih/
◎概要
博物館に入ると小さなトンネルが‥‥。
そこをくぐりぬけると‥‥‥‥‥そこは41世紀。
ようこそ2000年後の遠い未来の世界へ。
「あーっ、パソコンや携帯電話の化石だ!」
「ここは一体いつの時代だろう?? 」
さぁ、みんなで冒険のスタートだ !!
2000年後の世界。皆さんは考えたことがありますか?
今から約2000年前、イタリアのポンペイという町が火山の大爆発によって
土に埋もれてしまいました。
また、広島県福山市の草戸千軒町遺跡は、
約750年前から港町・市場町として栄えていましたが、
約500年前に衰退し、歴史から消えていました。
そして、現代になって川の中州から当時の生活の様子が発掘されたのです。
本展は「2000年後に発掘された現代社会」をテーマに
制作活動を続けている美術作家の
柴川敏之氏(福山市立女子短期大学助教授)の協力を得て、
柴川氏の作品と草戸千軒町遺跡の出土品とをあわせて
展示(コラボレーション)する企画です。
今を生きる私たちも、実は長い歴史の流れの中の
ひとつの断面に生活しているということが、
実感していただけると思います。
このような視点でもう一度、
草戸千軒やその他の歴史資料をみていただくと、
きっと今までとは違った新しい目で歴史を体感できることでしょう。
草戸千軒町遺跡 KUSADOSENGEN
[関連URL] http://www.manabi.pref.hiroshima.jp/rekishih/
川底に埋もれた中世(鎌倉から室町時代)の町として全国的に有名な遺跡。
広島県福山市を流れる芦田川の中州から、
町跡と数十万点におよぶ遺物が発掘されている。
30年以上にわたる発掘調査の成果は、
それまでの中世社会や中世民衆に対するイメージを大きく書き替えた。
柴川敏之 SHIBAKAWA TOSHIYUKI
[関連URL] http://www.gaden.jp/arts/shibakawa.html
1966年大阪府生まれ。1997年文部省在外研究員にてイタリアに滞在。
東京、大阪、中国地方での個展を中心に、
美術館での企画展およびワークショップの活動など
注目を集めている美術作家。
ポンペイや草戸千軒に触発され
「41世紀の地球で発掘された2000年前(21世紀)の遺跡」をテーマに、
平面および立体作品によるインスタレーションに取り組んでいる。
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