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3. 評価に関わる費用を捻出する

 「展示開発における設計および制作途中段階」において、実物大の原稿でシミュレーションすることは非常に効果があり、イメージを掴むには的確な方法である。しかし原稿を作成するには「デザインや編集の作業費」「プリントアウトする実費」などが必要となり、「評価することで発生する経費をどう賄うか」評価をおこなう以前に明確化しておく点は多い。日本国内においては江戸東京博物館において複数年度、博物館を評価する活動に予算化された事例もシンポジウムの中で紹介された。しかし現実的にはなかなか予算化されにくい「評価」や「デザイン」といったプロセス。それに対する費用捻出方法はシンポジウム時に配布された「プレヒストリック・ジャーニー※」の資料から窺い知ることができる(仮訳したものを下部に掲載)。プロジェクトの決められた予算の中で、どのように費用を生み出しているか、参考にできる点は多い。
※「プレヒストリック・ジャーニー」は、デンバー自然史博物館で1995年10月から一般公開されている地球と生命の歴史についてをテーマとした常設展示。17,000平方フィートもの展示空間を使用している。。

プレヒストリック・ジャーニーの費用構成(シンポジウム配布資料より仮訳)
※予算は現金支出のみ計上されており、スタッフの賃金は含まれていない。
基本となる計画策定、周辺調査とプロジェクトのマネージメント 16,018ドル
プロジェクトのマネージメント、主要なデザイン、解説計画作成、アドミニストレーション 96,094ドル
展示デザイン 48,144ドル
グラフィックデザインと製作(写真パネルとシルクスクリーン印刷を含む) 181,092ドル
前景(ハビタット・レクリエーション) 259,947ドル
造形物、植物、動物の配置を配した展示用環境の作りこみ 13,031ドル
ビデオとインタラクティブ装置の開発と製作 202,481ドル
照明と特殊効果 147,331ドル
展示用環境、ジオラマのための壁画作成 172,920ドル
造作工事と各種仕上げ 187,300ドル
展示の解説計画開発 1,122ドル
各開発段階での展示評価 企画段階、製作途中、総括的評価 768ドル
化石 80,980ドル
内装工事/壁、床、エレベーター、 HVAC 、電気 1,094,048ドル
費用合計 2,501,276ドル


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