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| 地域文化再生とエコツーリズム 津田雅人(文化環境研究所・代表) |
| 観光が様変わりしている。 社会教育や文化施設の計画に携わっていると、観光はどちらかと言うと悪者とされ、蔑まれる存在であった。しかしこの観光が自分の価値観で各地を歩く新しい観光者と地域を自律的に作っていこうとする活動と連動し、新しい姿を示しはじめた。それはマスツーリズムに対するオルタナティブツーリズムとして注目されている。 従来、地域の魅力は観光化されると、多くの来訪者のために、見るも無残に荒らされてしまう現象が繰り返された。また成功は瞬く間に亜流を生み、全国どこにでもあるものとなってしまった。地域文化は観光に翻弄させられてきた。 崩壊の危機にある地域文化を中心に据えたエコツーリズムは言葉の先行の割に実態的理解がまだ充分とは言えないのが実情であるが、日本の各地にその推進の動きを見ることができる。また、社会教育関係者も、地域アイデンティティー形成の視点からこの自律的観光のゆくえに注目している。来年は国際エコツーリズム年だという。世界各地でも資源持続型観光として、その運動の輪は広がろうとしている。 今回はこのエコツーリズムの運動を紹介しながら、一方地域文化の担い手である博物館との接点を探ることを企図した。 |