目次 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |

 さて、こうした評価手法を導入する際の要件ですが、(1)必要性の周知とその導 入の合意形成、(2)評価自体をやることのルール化、(3)コストや体制が小さい 方が良いこと、(4)何について評価したいのかでその評価手法を差別化することが あげられます。しかし、究極に大事なことは「これは前向きな方向に歩むためにやっ ていて、重箱の隅をつつくのが目的ではないこと」を評価する方もされる方も理解す ることです。やる方もやられる方もいやいややっているようではダメでしょう。私も 学生からここ何年か評価されていますが、「皆は自分のためを思って言ってくれてい るのだ」とやっと目覚めたのですが、同じように博物館評価も明るくフランクに行う ことが大事だと思います。そして、評価に関するベストプラクティスをどこかの博物 館で作ることが大事だと思います。行政評価もいままでその必要性が言われていまし たが、誰もやりませんでした。しかし三重県がやり始めてすばらしい成果を得ると皆 がその情報を求めるようになります。それによって全国レベルの勉強会も生まれまし たが、そこには実行と同時に、きちんとした記録があったのがポイントです。
 その意味では良い事例をとにかく作る。どの評価手法でも構いませんから、そうし たものを作ってどんどん公開していくことが、評価活動が多くの博物館で導入される ひとつの大きな要因になるのではないかと思います。私自身も北海道開拓記念館で行 っている評価調査を公開して、ベストプラクティスを作り、それを記録して、その評 価自体が評価されることでバージョンアップすることができれば理想だと思っています。

目次 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |