さて、こうした評価手法を導入する際の要件ですが、(1)必要性の周知とその導
入の合意形成、(2)評価自体をやることのルール化、(3)コストや体制が小さい
方が良いこと、(4)何について評価したいのかでその評価手法を差別化することが
あげられます。しかし、究極に大事なことは「これは前向きな方向に歩むためにやっ
ていて、重箱の隅をつつくのが目的ではないこと」を評価する方もされる方も理解す
ることです。やる方もやられる方もいやいややっているようではダメでしょう。私も
学生からここ何年か評価されていますが、「皆は自分のためを思って言ってくれてい
るのだ」とやっと目覚めたのですが、同じように博物館評価も明るくフランクに行う
ことが大事だと思います。そして、評価に関するベストプラクティスをどこかの博物
館で作ることが大事だと思います。行政評価もいままでその必要性が言われていまし
たが、誰もやりませんでした。しかし三重県がやり始めてすばらしい成果を得ると皆
がその情報を求めるようになります。それによって全国レベルの勉強会も生まれまし
たが、そこには実行と同時に、きちんとした記録があったのがポイントです。
その意味では良い事例をとにかく作る。どの評価手法でも構いませんから、そうし たものを作ってどんどん公開していくことが、評価活動が多くの博物館で導入される
ひとつの大きな要因になるのではないかと思います。私自身も北海道開拓記念館で行 っている評価調査を公開して、ベストプラクティスを作り、それを記録して、その評
価自体が評価されることでバージョンアップすることができれば理想だと思っています。 |