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| ■最後に |
| 以上みてきたように、展示開発における展示評価は、展示の目的を達成するために、利用者に展示開発のパートナーとなってもらうプロセスであり、利用者の展示体験の質を高めるための、博物館のたゆみない努力である。もちろん、4種の展示評価で、利用者の展示体験のすべてが測れるわけではない。展示が利用者に与える長期的なインパクトなど、ここに挙げた展示評価だけでは分からないこともある。展示評価だけが展示開発の万能薬でないことも心に留めながら、実施していきたいものである。
展示評価を行うにあたっては、展示によって何を目指すのかを意識せざるを得ない。そして、それは博物館の社会的使命ともかかわってくる問題である。展示は博物館活動の一部で、博物館全体の社会的使命を達成するための手段のひとつであるから、展示の目的は当然ながら博物館の使命をサポートするものでなければならない。展示評価とは、直接的には、展示のコミュニケーション能力を高めるための情報収集の手段であるが、展示で何を伝えたいのか、その目的を意識することは、博物館そのものの使命への問いを内包している。展示評価を実施することは、博物館と利用者、展示と利用者との関係を考えるよいきっかけとなるであろう。 |
| 本稿は、江戸東京博物館で平成11年度に行った情報収集・分析業務での調査結果 やデータを一部使用し執筆したものである。今回、調査計画主体である江戸東京博物館学芸課展示係および調査委託機関である有限会社プランニング・ラボの厚意により掲載できる運びとなったことに謝意を述べたい。また、筆者は調査メンバーとして参画したことも記しておきたい。 |
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