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| 次世代博物館への予兆 津田雅人(文化環境研究所・代表) |
| 博物館活動の様々な試みが全国各地で展開されている。 博物館活動の展開は、博物館が抱えている課題をどのように捉えるかによって、いろいろ姿を変えて表れるのが一般的だ。しかしこのところ次々に展開される各種の博物館活動には共通した視点があるように思える。それは「対話」による、市民との関係性の樹立を目指すところである。 博物館は発祥の時から、コレクションを国民や市民の観覧に供することを目的としており、極めて一方通行的関係性のなかにあった。戦後になってもその権威主義的性格は変わらず、近年までそのようであった。開かれた博物館を標榜する博物館が、実は閉ざされた一部の学者たちの委員会によって、方向付けられていく場面が多く見られた。 今回取り上げた新しい博物館活動の特徴は、そのほとんどの担い手が博物館内部にあることである。そこには市民との対話のない博物館は存在に矛盾があるとの自己批判的問題意識が根底にある。 真に相互の「対話」によって開かれた博物館への模索がいま展開されようとしている。 ちょうど、21世紀を迎える時、この小さくともみえる働きは、次の博物館の大きな変化を予兆させると思うのだが。 |