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| 2. この環境教育教材の利用者はだれか? |
| 利用者を明確に定めなければなりません。計画者の立場では利用者は複数ですが、実際にその教材を手に取り、学習をしようとしているのは、個人です。漠然とした利用者把握では、実は誰にとっても魅力のないものになってしまう可能性があります。 多くの環境教育教材が子供向けに開発されますが、開発にあったって子供を正しく理解することが必要です。子供の好奇心を刺激し、学習への動機付けを図る教材の開発が求められます。子供の要求や興味、関心に応えることに専念しなければなりません。 |
| ○ 発達心理学の成果の応用 60年以上前に、ジャン・ピアジェは自分の子供の知的発達を観察し、それを体系的にまとめました。その後、彼は生涯にわたって子供たちを相手に実験を続け、彼の初期の観察をさらに発展させました。子供たちに簡単な問題を与え、対話を通して、彼らが問題をどのように解決したかを分析しました。こうして、彼の有名な認知発達の理論が生まれたのです。 もともと生物学者であったピアジェは認知の理論にも生物学的考えを取り入れ、生体が外界との間に「同化」と「調節」という新陳代謝によって生命を維持している様に、認知の場合も「同化」と「調節」という心理学的機能によって成り立っていると考えました。外界を自己の心理的構造の中に取りこむ働きを「同化」、外界に合わせて自己の方の構造を変えていく働きを「調節」と呼びます。一般に、「同化」が先行して自分のもっている体制の中へより多くの対象をとり入れ、それを広げてゆくのですが、それがうまく行かないようなことに出くわした時は「調節」を起しながら、自分を作り変えてゆきます。そして、たえず同化と調節がより高次の均衡を目指して進み、そこに発達が新しい局面へ出てゆくというのが、ピアジェの「均衡化理論」と呼ばれるものです。 (図-1) その後、数多くの研究者がこの初期の理論を確認し、さらに発展させました。発達心理学者を中心とするこの方面の専門家は知的発達に関するいくつかの原則を提示しています。 ・子供の発達(身体的、倫理的、社会的ならびに認知)は、顕著な変化の時期によって区切られており、この変化の時期は安定の時期の間に散在している。 ・子供の発達はある一定の順序に従っている。即ち、すべての子供は、一連の明確な段階を通過し、各段階はその直前の段階の上に築かれる。 ・1つの段階から次の段階への移動はかなり早く、大抵の子供は年齢的に同じ時期に同じ段階の変化を迎える。 ・1つの段階から次の段智への変化は急激な脳の成長に呼応する。 ・様々な理由(経験的、生理的、社会的)によって、発達は低い段階で止まる可能性がある。 これらの発達心理学の成果や、実際の利用者研究を踏まえて教材開発は計画されなければなりません。 |
| ■ピアジェの発達段階と脳の発達(図-1) |
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