書籍紹介マイケル・グロスロン・ジマーマン共著「インタープリティブ・センター」
文化環境研究所代表 津田 雅人
〜『文環研レポート』20号より〜
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 2年前からウイスコンシン大学スティーブンス・ポイント校の自然資源学部のマイケル・グロス教授とロン・ジマーマン氏と交流し、インタープリテーションの理論と実際について情報と助言をいただいている。
 ここに紹介する「インタープリティブ・センター」は昨年出版された二人の共著である。サブタイトルは「ネイチャー・センターとビジターセンターの歴史、デザイン、開発」とされている。二人が今まで著してきたインタープリターズ・ハンドブック・シリーズの第5冊目となる。ハンドブックと言っても30センチ四方もある大型本である。

表紙


■本報告の短所について

 本報告は、日本に在住する筆者らが、ドイツとフランスの博物館評価事情について、インターネットを用い調べた結果をもとに執筆した。ドイツ、フランスにおける筆者らの居住歴は長いが、現在は二人とも日本に住んでいるため、情報を入手するには地理的ハンディキャップを負っていた。ドイツやフランスの施設へ問い合わせたり、雑誌・書籍を検討したものもあったが、我々の調査の大半は、Web上で公表されている文書を検索した結果である。

 これらの作業を通し、独仏の場合、英語圏に比較してWeb上での情報公開が遅れていると筆者らは理解したが、併せて次のような疑問も感じた。Web上に評価結果が公表されていないのは、博物館評価そのものが遅れているためなのか、あるいは博物館評価は行われているが、Web上で情報を公開する必要性が認識されていないため公開されていないのか、筆者らには正確な判断ができなかった。読者の方々にはこの点を念頭に置き、以下を読み進めて頂きたいと思う。

 またこの不況下では、国の経済情勢が、博物館経営に大きな影を落としていることも否めない。本来ならば、各国の経済情勢を俯瞰したうえで、博物館固有の問題を捉えていくのが筋であろうが、これは筆者らの手にあまることでもあった。本稿をもとに、新たな調査が進められることを願う次第である。


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