教科の壁を取り払って、児童・生徒の自発的な学習の取り組みを支援する教育プログラムが、2002年から実施される。学校教育側では、この「総合的な学習の時間」への対応という事で、博物館の「社会教育施設」としての役割に大きな期待を寄せており、「学校教育の中での博物館利用」は一層拡大することが予測されている。
「授業に活用できるプログラム提供・展示解説員の導入・教員を対象とした博物館利用講座の開設」など、各地の博物館では「学校教育の中での博物館利用」を促す様々な「学校」を意識した活動をおこなっている。文化環境研究所では2002年の「総合的な学習の時間」実施を前に、博物館が学校教育の中で、その利用促進を図るため「どのような活動をしているか」現状を把握したいと考え、全国の博物館2,720館(註1)に対して、平成12年度に実施もしくは予定している活動についてアンケートをおこなった。(註2)現在も僅かながら調査票の返送が続いているが、寄せられた回答から見えてくる「モノやコト」を拾い出し、博物館を取り巻く「学校を意識した活動」の現状を考えてみたい。本稿では誌面の関係もあり「学校団体の利用」を対象とした活動に焦点をあて考察をおこなっている。(註3) |