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| 13. 教員向けプログラム |
| 教員向けプログラムは、(1)各教科における教師のスキルアップを目的とするもの(2)学校教育の中での博物館利用を目的とするもの(3)同じ教育施設として理解を深めること
を目的にしているものに分けられる。(表11) 各博物館で実施されている「教員向けプログラム」の中で、注目に値するのは、国立科学博物館(東京都台東区)で実施されている教員向けプログラムの多様さである。プログラムは「理科担当教員研修」「科学教育指導者研修」「化学実験講座」の三種類が用意されている。「理科担当教員研修」では生物・植物・地学・人類の4つコースによる研修がおこなわれ、「科学教育指導者研修」では「剥製・標本・細密画」など教材制作にかかわるプログラムが、「化学実験講座」では基礎的な化学実験の講習が日々の授業に活用できるよう全国の教師に提供されている。 |
| 表11 どのような「教育向けプログラム」が実施されたのか |
| 博物館名 | プログラム名称 |
| 北海道立北方民族博物館 | 高等学校教員初任者研修 |
| 名寄市北国博物館 | 名寄市教育研究所道徳班研修 |
| カメイ記念展示館 | 平成12年度小・中学校造形教育研修会 |
| 東北歴史博物館 | 博物館利用説明 |
| 秋田県立近代美術館 | 子どもの作品の見方と新しい題材開拓の試み |
| 秋田市大森山動物園 | 動物園施設訪問 |
| 秋田市大森山動物園 | 社会貢献活動体験研修 |
| 最上義光歴史館 | 社会科担当教師のための講座 |
| 郡山市立美術館 | 児童画教育についての実践 |
| さいたま川の博物館 | さいたま川の博物館利用促進研修会 |
| 埼玉県立歴史資料館 | 平成12年度博学連携体験学習指導者養成講座 |
| TEPCO地球館 | 校外学習の場のあり方研究会 |
| 千葉県立房総風土記の丘 | 博学連絡協議会 |
| 市川市立市川考古博物館 | 博物館を利用する体験学習関係研修会 |
| 市川市立市川自然博物館 | 学校園づくり研修会 |
| 千葉県立房総のむら | 教職員を対象とした博物館研修 |
| 千葉市動物公園 | 小学校理科講座 |
| 国立科学博物館 | 理科担当教員研修・科学教育指導者研修 |
| 国立科学博物館 | 化学実験講座・ティーチャーズセンター |
| 国立科学博物館 | 博物館連携促進事業 |
| 山のふるさと村 | ティーチャーズ・ワークショップ |
| 山のふるさと村 | 青梅市小中学校教員研修会(実技研修会) |
| 町田市立国際版画美術館 | 図工・美術担当教員対象銅版画一日教室 |
| 北区飛鳥山博物館 | 博学連携委員会 |
| 相模原市立博物館 | 教育研究所講座「地域学習の調べ方」 |
| のと海洋ふれあいセンター | いしかわの環境教育事業 |
| 石川県立伝統産業工芸館 | 金沢大学社会教育主事講習県別研修 |
| 戸隠森林植物園森林学習館 | 新規採用教員研修 |
| 岐阜県美術館 | 『こどもの「絵心」大人の役割』 |
| 自然発見館 | 環境教育指導者養成セミナー |
| 自然発見館 | プロジェクト・ワイルド指導者ワークショップ |
| 静岡県立美術館 | 各展覧会ティーチャーズレクチャー |
| 大阪府立弥生文化博物館 | 社会貢献活動体験研修会 |
| 大阪市立自然史博物館 | 教員向け「総合的な学習」支援プログラム |
| 伊丹市昆虫館 | チョウ飼育講習会 |
| 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館 | 考古学入門講座 |
| 奈良県立民俗博物館 | 教材研究-民俗資料から郷土をいかに教えるか- |
| 倉敷科学センター | プラネタリウム学習番組の開発 |
| 広島市安佐動物公園 | 教員等の研修会 |
| 広島市森林公園こんちゅう館 | 小学校理科講座 |
| 防府市青少年科学館 | 指導者のための研修講座 |
| 愛媛県総合科学博物館 | 理科教員博物館研修 |
| 愛媛県立とべ動物園 | 保育士対象動物教室 |
| 九州歴史資料館 | 教員の社会貢献活動事業 |
| 石橋美術館 | 日本近代洋画における郷土の画家たち |
| 北九州市立児童文化科学館 | 教職員天文講座 |
| 佐賀県立宇宙科学館 | なんでも実験教室「偏光顕微鏡の世界」 |
| 阿蘇火山博物館 | 生涯学習担当者研修 |
| 監物台樹木園 森林博物館 | 森の塾 |
| 鹿児島市立ふるさと考古歴史館 | 体験研修 |
| 壷屋焼物博物館 | 「総合的な学習」主任 教育研修会 |
| 14. おわりに |
| 設立の相次いだ時期には「金太郎飴」のようだと揶揄された博物館も、その多くは良き利用者に育まれ個性を持つ博物館に成長しつつある。学校教育の中で博物館を利用するために実施されている様々な活動も、今現在は「金太郎飴」でも、良き理解者とともに個性のあるプログラムに発展するものと信じたい。 「総合的な学習の時間」「IT革命」「独立行政法人」「行政評価制度」など博物館を取り巻く環境は秒単位に変化している。限られた予算や人員でその充実をはかるためには、「自館の持ち味を最大限に活かしたプログラム開発」と「対象とする層の絞込み」が必要不可欠と考える。それぞれの博物館で対象とする層やプログラム内容を特化させ、地域などで緩やかに連携し、有する資源にダブりを生じさせない運営こそが、秒単位に進化している博物館活動のひとつの方向性であると考える。 以上駆け足であるが、平成12年度に実施したアンケートに関わる考察をこれで終了する。2002年以降学校教育の中で博物館はどのように利用されているのであろうか。文化環境研究所では「総合的な学習の時間」の導入後、再び今回と同様の調査を実施し、導入前・後の変化について分析を試みたいと考えている。 |
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