21世紀に入り日本国内でも(Information Technology)革命」への本格的な突入を開始した。「IT」は金融や商業だけでなく、博物館の日常的な活動にも新しい「波」をもたらしている。
今回のアンケートでは、博物館と学校をテレビ電話による会議システムでつなぎ、「遠隔授業」を実施した事例が多かった。伊能忠敬記念館(千葉県佐原市)では、伊能忠敬の生涯と測量経路を中心に授業を実施、忠敬の測量方法を再現した。広島市安佐動物公園では、飼育担当職員が生徒を相手に動物の解説や質問に答える授業をおこなった。伊丹市昆虫館(兵庫県伊丹市)では「キッズ・アサギマダラ・プロジェクト」というタイトルで、渡りをする蝶「アサギマダラ」をテーマに、二回連続で遠隔授業を実施した。遠隔授業の合間、生徒たちはホームページやメールで情報交換をおこない、お互いのもっている情報を共有化した。
また、多摩六都科学館(東京都田無市)では、科学館で開設しているホームページ上に「子ども天文相談室」の項目を設け、天文に関する質問を電子メールで受け付けている。インターネット・電子メール・グループウェア・ホームページなど、従来型の情報伝達手段と異なるインタラクティブな情報技術を使った博物館活動の萌芽がアンケートからも読み取ることができる。
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| 学校に提供される「教材」は大きく「実物資料や標本等の貸出し」と「博物館における学習を補助するテキストやワークシートの配布」に分けられる。寺泊町立水族博物館(新潟県三島郡)では町内の小学校に約1ヶ月間、生物や水槽など設備を貸出し、飼育や観察をしてもらう「移動水族館教室」を平成11年度より実施している。(表10) |