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 自然共生研究センターは河川・湖沼等の自然環境と人間の共生についての考え方や 手法を確立することを目的に建設省がつくった施設です。研究を進めるとともに、そ の成果を広く社会に普及することも目的としています。展示計画では、見学者を円滑 に誘導し、施設や研究に関する知識や情報を発信する機能をもつメディアを整備して、 センターを見学施設として充実させることを目的としています。[写真20]現在は第一 期計画としての、全体の案内や誘導に関するサインの整備が終わっています。これか らは開設から一年半の間に得られた成果を材料にして、それらに関連する情報とを合 わせて一般にわかりやすく伝えるサインを計画するつもりです。他にもホームページ や印刷物なども利用しながら情報を公表していこうと思っています。
[写真20]実験河川を見学するルート
     (自然共生研究センター)

◆自然共生研究センターの立地について
 自然共生研究センター[写真21]は岐阜県にあり、ちょうど日本列島の真ん中に位置 しています。この辺りには揖斐川、長良川、木曽川という伊勢湾に注ぐ3つの川が流 れており、施設は木曽川の中流の三派川地区にあります。この辺りは昔から川を利用 して生活し、水害にも悩まされてきたという歴史のある川と大変関わりが深い地域で す。施設の実験河川は木曽川の支川である新境川とつながっています。施設の近くに は高速道路の川島パーキング・エリアがあり、そこを介して、国・岐阜県・道路公団・ 民間がつくったいろいろな施設が集まった「河川環境楽園」に入ることが出来ます。 自然共生研究センターもそのエリアに含まれ、他に、環境教育のプログラムを実施し ている自然発見館や、魚が泳ぐCGを見ながら食事ができる水中探検レストラン等があ り、多くの見学者が訪れています。
[写真21]自然共生研究センター全体
     (自然共生研究センター)

◆自然共生研究センターの設立された背景
 自然共生研究センターが生まれた背景には、河川法の改正が大きく関わっています。 明治29年に治水の考え方を中心とした河川法が制定されました。昭和39年に一度改正 され利水という柱が加わり、最近まで、治水と利水の2本柱で河川事業が進められて きました。そして平成9年に、環境という概念が新たに位置づけられて、治水・利水・ 環境の3本柱で体系化された新しい河川法が誕生しました。また建設省では平成2年 から自然型川づくりが推進され、従来型の河川改修の代表的なイメージでもあるコン クリート張りの河川を治水についても考慮しながら、生物も生息できる多様な空間の 創造することを目的とした川づくりが全国的に展開されています。このような取り組 みも自然共生研究センターの設立に大きく関わっています。

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