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| ユニバーサルであることをめざして 津田雅人(文化環境研究所・代表) |
| 建築や家具、工業製品の分野から提唱されてきたユニバーサル・デザインの理念は 従来言われてきたバリアフリーを超える概念として当初の分野の枠をこえた人々に
注目されている。 バリアフリーはバリアがすでに存在しているところからそのバリアを取り除くと 言うもので、時に個別の障害への対応は相互に矛盾を生じさせたり、かえって差別の 助長へ傾いたりとの批判があった。それに対しユニバーサル・デザインは「すべての 人のためのデザイン」を標榜しており、発想にはバリアが無い。そのために新しい設 計思想とされている。 一般に後から提唱された概念は先行する概念を超えるといわれるが、この場合も そのとおりであろうか。すべての人のための云々はかえって具体化を曖昧にしてしまわないか。結局すべての人とは、個別事情の集積ではないか。実際の場面での議論は 尽きない。 しかし、濱田隆士先生の提唱される「ユニバーサル・ミュージアム」はこれらの 論議の外にあり、ユニバーサルな存在としてのミュージアムの今日的必然性を語られ た。 ユニバーサル・デザインもバリアフリーも新しい創造の枠組みとしてのユニバ ーサル・ミュージアムへの具体的な取り組みとして、今を位置付けることが大切なようだ |