【Cultivate Vol27 特集◎アメリカのチルドレンズ・ミュージアム事情】より
インディアナポリス・チルドレンズ・ミュージアム館長 クレッグ・ウェトリー(Craig WETLI)
インディアナポリス・チルドレンズ・ミュージアム展示デザイナー ジェフェリー・H・パッチェン(Jeffrey H. PATCHEN)
インディアナポリス・チルドレンズ・ミュージアム教育担当 ケイ・カニングハム(Kay CUNNINGHAM)
インタビュー/松本知子(松本知子事務所) 三上戸美(文化環境研究所研究員)
プロフィール
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| 古代文明のレリーフ(Passport to the World) |
―――国際巡回展も積極的に実施しているようですが、事業の推進にあたってはどのような点に留意していますか。
パッチェン―やはり新しい巡回展を制作するには、事前に資金を集めなければいけません。約5年で15都市を巡る巡回展は、広告や宣伝としての波及効果も高いので、企業が慈善事業として寄付するケースが多いのです。そのため巡回展のテーマ選択では、どれだけ集客できるかということが重要になります。運営についてはできるだけ企業からの寄附金内で制作し、貸出による収入を得るのが理想ですが、実際は展示物のメンテナンスなどで当初の想定よりも費用がかかっています。ですからインハウスのデザイナーなどがメンテナンスに当たり、できる限りコストの削減に努めています。展示の貸出期間は、施設によりますが約3ヶ月くらいです。コスト上、複数の施設が協力し合って利用するケースもあります。
―――最近の巡回展ではどのようなものがありますか。
パッチェン―最近成功した巡回展は、2001年にスタートした"Bones: an exhibit inside you"で、これはNSF(National Science Foundation)、Lilly Endowment Inc.の協力により制作されました。フィットネスセンター、家、メディカルセンター、動物園などを舞台に、骨を通じて健康について学ぶことをテーマにしたものです。今年からは、恐竜をテーマに科学と芸術で構成した"Generation Rex- Life as a Young Dinosaur"も始まりました。また現在、地図をテーマにした"The National Geographic's Maps: Tools for Adventure"を制作中です。これは、National Geographic's SocietyとThe Environmental Systems Research Institute(ESRI)との共同プロジェクトです。子どもと家族が地図の概念について、3つのテーマの冒険を通じて理解していくものであり、2007年からの巡回を予定しています。
―――日本への巡回予定はありますか。
パッチェン―まだありませんが、是非実現できるといいですね。アメリカ国内、カナダ以外では、アラブ首長国連邦・ドバイの「チルドレンズ・シティ」、オランダ・アムステルダムの「アンネ・フランク・ハウス」と「トロッペン・ミュージアム」、ヨルダン・アンマンの「国際子ども博物館」、中国・北京の「古生物・古人類学研究所」「自然史博物館」や「内モンゴル自治区博物館」などで、すでに巡回展が開催されています。できればアメリカ国内で活躍しているような日本の企業やアメリカから日本に進出している企業などにも協力してもらえると良いのですが。また、現在開催中の恐竜の巡回展を通じて、日本の家族とアメリカの家族が交流できるような機会を設けられたら面白いと思います。
―――実現することを期待しています。ありがとうございました。
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